ライダーズスタンド2りんかん バイク好き列伝! File.04 "副店長はサンデーレーサー" 上尾2りんかん販売主任 真々田雄一

子供の頃から大きなトラックとそれを操る人に憧れ、新卒で就職したのは大手の宅配便会社だったという真々田雄一(ままだ・ゆういち)さん。しかし「バイクに関わる仕事がしたい!」という熱い思いを実現するために『2りんかん』に転職した。ストイックなサンデーレーサーの半生に迫る!

 187cmの長身。学生時代はバスケットボールの選手だった。『真々田=ままだ』という珍しい姓は、出身地である埼玉県岩槻市に多いのだとか。
 バイクに興味をもったのは高校時代。友人の誘いで原付から中型免許にステップアップ、そんなタイミングで、当時最速と言われたスズキ隼を初めて見て、そのカッコ良さに衝撃を受け、いつか自分もこんなバイクに乗りたいと思った。
「バスケ、バイク、そして仕事に対しても、ひとつのことにのめり込んで、極めたくなるタイプ。」と自身を分析する。そして「モノごとの判断基準は、まずカッコいいかどうかです。」とも。
 大学に進学して大型バイクの免許を取得、ヤマハXJR1200を購入。ソロで峠道を走ったり、地元のバイク仲間とツーリングに出かけたり。自分でメンテナンスもするように。
 ある日、誘われてMOTO GPを観戦、バイクと人がもっともカッコ良く見えるのはサーキットだと知る。大学4年でヤマハYZF-R1を購入するが、当時の真々田さんは、自分でレースをしたいとは思わなかったそう。
「初めて見たのが世界最高峰だったからか、レースに出るなんておこがましいと思っていました。」

 初めての就職先での仕事は多忙を極めたが、やり甲斐もあった。そんな中でも『バイクに関わる仕事がしたい!』という思いが抑え切れなくなって辞職。3ヶ月後、『2りんかん』に入社した。
「バイク用品店は、僕にとって夢が広がる、ワクワクする、大好きな空間なのです。」
 数ある用品店の中でも『2りんかん』を選んだのには理由がある。
「『2りんかん』に買い物に行った際のスタッフの対応がとても丁寧で礼儀正しくて、感銘を受けたのです。参加したサーキット走行会では、スタッフ自らが走行の先導もしていた。『こんな面白い仕事場があるのか!』と驚きました。だから面接も『2りんかん』しか受けませんでした。」
 望んで入った業界であり、自分の知識も役立つと思っていたが、店頭に立つとお客様のニーズや質問は多岐にわたり、うまく対応ができない。
「即答できるのは『トイレどこですか?』という質問ぐらい。当初はお客様に声をかけられるのが苦手でした(苦笑)。」
 わからないことは先輩や製品のメーカーに聞く、オイルをはじめ、ケミカルは自分で買って試してみる、そうやってひとつずつ学んでいった。

 真々田さんがサーキット通いを始めたのは、休日にプライベートで参加した『2りんかん』主催の走行会がきっかけだった。
「転倒してしまって、それがとにかく悔しかったのです。上手くなりたくて筑波サーキットのライセンスを取得、スポーツ走行に通うようになりました。やがてタイムを詰めていくことに夢中になっていったのです。」
 ここで出会ってアドバイスをくれたのが『2りんかん』のお客様だった。
「『ライディング・フォームはきれいだけど、無理してないね』と言われ、衝撃を受けました。自分なりに少しずつチャレンジしてみると、タイムも目に見えてよくなった。思い切ってR1のナンバーを切って、スタンドや保安部品も外して、さらにタイムを追求するようになりました。」
 3年間ものサーキット通いの後、周囲の薦めもありレースにエントリー。初参戦は2013年9月、筑波のTTレース。スタート直後にコンタクトレンズがはずれるというアクシデントに見舞われながらも6位入賞。
 14年には筑波のロードレース選手権シリーズに初参戦。サンデーレーサーながら、全日本クラスのライダーの仲間入りを果たすことができ、とても嬉しかった。

 入社8年目。当初思い描いていたこと、やりたいと思っていたことは確実に実現できていると語る真々田さん。
「前勤務地である『和光2りんかん』で担当したヘルメットのフィッティングは、サーキットでの経験も生きるし、街乗りのお客様のお悩みにも応えられる。サーキットでも相談を受けることがあります。」
 現在は『上尾2りんかん』の副店長的なポジションにいる。
「スタッフが楽しく仕事ができる職場にしたいですね。お客様により良いサービスをご提供できるように、スタッフも自分もレベルアップしなければいけない。店舗をしっかりコントロールできるような人間になりたいですね。」

 外に出ると気持ちのいい秋晴れだった。愛車のR-1とハイエースを前に、
「今日みたいに天気がいいと、みんなツーリングに行きたいと言いますが、僕はサーキットを走りたくなるのです。タイムに影響する気温とか湿度も気になって仕方がない。今年サーキットではスポーツ走行しかできていないのですが、来年はレースに出たいですね。」
 トランスポーター兼ファミリーカーだというハイエースを何気なく覗くと、小さなベビーシートが装着されていた。
「二人目が生まれて、僕ばかり好きなことをやってていいのかな、とも思うのですが、家族のためにも、レースを続けるためにも、しっかり働きますよ!」と真々田さんは笑った。


オートバイ用品専門店
ライダーズスタンド 上尾2りんかん
埼玉県上尾市東町1-3-27
営業時間:10:30-20:00
TEL:048-778-5512

photo on racetrack: 真々田雄一さん提供
photo&text: Gao Nishikawa

取材協力:
ライダーズスタンド2りんかん 
http://driverstand.com

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