『Sachiのメタルクリエイト』が作った、枯れない植物のドライガーデン“メタルロックガーデン”

“Metal Rock Garden” by Sachi’s Metal Create

サボテンなど多肉植物や岩を組み合わせたドライガーデンが人気だ。今回ご紹介するのは、溶接のスペシャリストが作った、鉄製の枯れない植物による“メタルロックガーデン”だ

「父が溶接職人で、子供の頃から金属で工作をしていました。中学時代にはテーブルを作ったり、自転車のフレームをカスタムして楽しんでいました。」と笑うのは、職人歴36年の大石左都児(ふりがな/さとる)さん。静岡県菊川市で『Sachiのメタルクリエイト』を立ち上げたのは2013年で、地元企業の配管やタンクなど工場設備の製作や修理などを請け負っている。「趣味である釣りの関係で遊漁船の手摺りや竿受け、ボート用のトレーラーを作ることもあります。」

ファクトリーに隣接するショールームには、鉄と木の家具や、廃材などで作られたユニークなオブジェが並ぶ。

「妻が勤めを辞めて一緒に仕事をするようになったのを機に、ショールームを作りました。そこに作品を並べたら友人やお取引先に好評で、地元のイベントに出店したらハウジングメーカーや商工会の方にも声をかけていただきました。」

「素晴らしい出会いが新しいお仕事につながり、今までにないアイデアも湧いてきます。」と語ってくれたのは奥様の敦子さん。本誌でお馴染みダイナオ ガレージファクトリーともイベントで出会い、以来一緒に仕事しているそう。B to Bに加え、B to C事業にも進出すべくロゴを制作、名刺やユニフォーム、ファクトリーの看板などに入れブランディングに注力。新事業として展開を始めたのが、鉄の植物が主役の『メタルロックガーデン』だ。

「溶接棒を点付けしてトゲを再現した柱サボテンやウチワサボテン、アガベなどを製作、人気のドライガーデンを参考にショールームの前にディスプレイ。『メタルロックガーデン』と名付けました。」製作過程や完成品をSNSに投稿したところ、大きな反響があり、手応えを感じているそう。

 「鉄は磨いたり、削ったりしていろいろな表情が作れます。錆による経年変化も楽しめる。ステンレスやアルミ、塩ビ管の溶接も得意としていますので、素材の違いでも表現の幅を広げられます。オーダー製作が基本、単品でのご注文も歓迎です。私たちにしかできないモノをご提供します。」

全て手作りの一点モノで、枯れずに経年変化が楽しめる。溶接職人が生み出した鉄の観葉植物“メタルロックガーデン”の今後の展開に注目だ。

事務所を改装したショールーム。ロフトからシェルフ、家具、端材で作ったユニークな小物など全てに職人の経験とノウハウが詰まっている。

2024年の暮れに完成したロゴには、溶接面(溶接用のマスク)が象徴的に描かれている。デザインはイラストレーターGAOニシカワによるもの。

工場などの大型設備も製作できる広さを誇るSachiのメタルクリエイトのファクトリー。鉄の他、ステンレス、アルミから塩ビ管まで、いろいろな素材の溶接を得意とする。

アガベ竜舌蘭や五色ばんだいの製作風景。鉄板に植物の輪郭を描き、切り出してトゲを付けてゆく。手際の良さゆえ簡単そうに見えるが、全てはベテラン職人のなせる技なのだ。

左端は完成した最初のメタルロックガーデン。中央は半年経ったアガベ。錆びによる経年変化も味わいに。(上端の蝶はステンレス製で錆びていない)
直径約30cmのステンレス製アガベチタノタの参考価格は税別85,000円。詳しくはお問合せを。

新たに製作したメタルロックガーデンを前にした大石左都児(さとる)さんと、奥様の敦子さん。「見てくださる皆さんの笑顔やご意見が作品作りのモチベーションになります。これからも楽しみながら製作していきます。」

Sachiのメタルクリエイト
静岡県菊川市丹野122-1
TEL: 0537-28-8377
https://www.instagram.com/sach_imetal