ガレージのスペシャリストが語る バイクガレージのメンテナンス&リメイク

「据え置き型のバイクガレージを製作、お客様のもとに設置して10年ほど経過すると、ガレージ自体のメンテナンスが必要になります。」と語るダイナオガレージファクトリー代表の大石博和さんにお話を聞いた。

「どんなにしっかり作っていても屋外に設置したバイクガレージは雨風に晒され、湿気や結露などによって外壁の内側から傷みが出ることがあります。」そう語る大石さんは、具体的な事例として、2014年に納品したガレージのリメイクについて写真と共に説明してくれた。

「お客様のご自宅の建て替えにあわせ、ガレージを2ヶ月間預かることになった際、『いい機会だからガレージもメンテナンスを兼ねリメイクして欲しい』とご要望をいただきました。」

工場に持ち帰って外装を剥がしてみたところ、雨漏りなど実用上の問題はなく、屋根周辺のガルバリウム鋼板の裏側に、防腐剤との相性によるごくわずかなサビが見られる程度だった。「それ以外は下地も透湿シートも健全で、とてもキレイな状態でした。」

外装は全て新しいものに葺き替え、スチールシャッターをアルミに交換。屋根は従来のアスファルトシングルより耐久性の高い鋼板仕様に変更した。また底部のフレームに見られたわずかなサビを落として再塗装し、ガレージを支える脚も全て交換。まるで新品のように生まれ変わったガレージに、お客様も大喜びされたという。 「日々ガレージづくりをしている中でも、いろいろな気づきがあります。建材も性能のいいものが新たに出てくるように、我々も創意工夫しながらより良いガレージをつくっています。変わらないのは、見えないところまでキッチリと作り込むこと。今回のように長い間お使いいただいたガレージをリメイクすると、これまでやってきたことが無駄ではなかったという確認ができるのです。」と大石さん。創業間もない頃からお仕事ぶりを拝見し、その真摯なモノづくりへの思いを伺っている筆者にも、その意味がよく理解できた。

バイクガレージをクレーンで吊り上げると、底部の赤いフレームや、ねじ込み式の脚に若干サビが浮いていた。外装のガルバリウム鋼板には水アカや汚れが付着しているのがわかる。

10年以上風雨にさらされたガレージの屋根材とガルバリウム鋼板を丁寧に剥がしていく。「下地の木材と透湿シートは驚くほど健全な状態でした。」と大石さん。

既存のスチールシャッター周りを残して新しいガルバリウム鋼板を葺き、アルミシャッターに交換。屋根も鋼板に葺き替え、最後にシャッター周りを仕上げれば完成だ。

リメイクしたガレージをお客様にお届け。新築のお宅と並べても遜色ない新品のような仕上がりのガレージにご満悦のお客様。大石さん(右)も満足そうな笑みを浮かべている。
大石さんは2003年に静岡県磐田市でダイナオガレージファクトリーを創業。大工のノウハウをもとにオーダーメイドの据え置き型バイクガレージを製作、全国に約700棟を届けてきた。真摯で妥協のないモノづくりへの姿勢は創業以来不変。

DGF・ダイナオガレージファクトリー
静岡県磐田市福田3101-1
TEL:0538-55-6655
http://dainao.net

photo: Dainao Garage Factory, Gao Nishikawa