靴作りのスペシャリストの仕事
ブーツのリペアで物語をつなぐ
思い出が詰まった愛用のブーツは、傷んでいても捨てないで欲しいのです。」と話すのは、職人歴22年、靴作りのスペシャリスト、和靴(なごみぐつ)を主宰する太田勝久さんだ。
「靴作りのほか、リペアのご依頼を数多く頂いています。お客様には、その靴をリペアして履き続けたい理由がある。共に紡いだ物語に共感しながら、一生懸命にリペアしています。」傷んだからといって捨ててしまったら、愛用の靴との物語が終わってしまう。あきらめないで欲しいと太田さんは言う。レッド・ウイングなどのエンジニアやバイク用品メーカーのライディングブーツのリペア依頼が多く、大型バイクユーザーの比率が高いという。内容はソール交換、穴・ほつれ・破れの修理、シフトガードの交換、サイズ調整などさまざま。「バイク乗りには愛用のブーツとともに走ったさまざまな物語がある。だからリペアもすごくやり甲斐を感じます。」ブーツのリペアで物語をつなぐことも、靴職人、太田さんのお仕事の原動力になっているのだ。


Before














ヴィンテージモトクロスブーツの修理例
オーナーが33年前にアメリカ赴任中の先輩に探してもらい、やっと手に入れたアルパインスター製。「ボーナス12万円を注ぎ込んで手に入れた、手縫いのモトクロ用プロモデルで、ずっと大切に愛用してこられたとのことです。」バイクを降りる日まで履きたいという思いを、中底まで含めたオールソール交換で叶えた。「リペアしてくれる職人さんがいて本当によかったです!と喜んでいただきました。」と太田さん。


After


購入した中古ブーツを履く前にリペアするというお客様も増えています。」とサイズ調整中のブーツを手に話す和靴の太田勝久さん。念願の大型免許を取得、自作のブーツと共に紡いでいく太田さんの物語も楽しみだ。