欧米の街並みに見られるレンガ、ブロック、石垣や石畳の雰囲気に憧れを持つ読者も多いだろう。そんなテクスチャーが場所を選ばず再現出来る、それが『デザインコンクリート』という技術だ。このページでは株式会社カントリーベースのデザインコンクリート施工現場に密着した模様とともに、その魅力をお伝えする。
商業施設はもちろん、大規模アミューズメント施設などの様々な造形物にも採用され、ORM-webでもご紹介している金剛産業の「OSAKA BASE」の外壁やガレージの床を飾っている『デザインコンクリート』。職人が手作業でレンガや石を造形したり、『スタンプ』と呼ばれる型を用いてタイルや岩肌、石目などをリアルに表現することができる技術である。
「OSAKA BASE」を施工したのは、石川県金沢市をベースに『デザインコンクリート』の材料の輸入から、高度な技術を必要とする施工までを一貫して行っている「株式会社カントリーベース」だ。
木造家屋に施工する場合は専用のボードを下地に、Sto社ベースコートでメッシュシートを貼ってゆく。
木造家屋に施工する場合は専用のボードを下地に、Sto社ベースコートでメッシュシートを貼ってゆく。
基礎の乾燥後に造形用モルタル「CANTERA」を1センチほどの厚さで塗る。
乾燥しないうちに造形に取りかかる。
今回は『デザインコンクリート』の施工現場に立ち会い、カントリーベースの樋口智也さんにお話しを伺った。
「デザインコンクリートの魅力は、イメージした通りのカタチが造形によって再現出来るところ。例えばこの現場のように木造家屋の外観をホンモノのレンガ作りのようにしてしまうことも出来るのです」と樋口さん。
その仕上がりは言うまでもなくワン&オンリー。自分だけのこだわりを表現したい貴兄に是非知っておいて頂きたい技術と言えよう。素材は通常の1.5倍もの強度を誇る専用のモルタルなので強度は抜群。愛車とともに過ごすガレージの壁や床にも最適なのだ。
全てが手作業。ヘラや千枚通し、硬めのブラシなどを駆使して表情をかたち作っていく。今回施工してくれた吉野さんは、映画のセットや、某有名テーマパークであの巨大な岩山や駅舎の造形にも関わったという凄腕の職人。
塗装前だが、既に本物のレンガのよう。
photo&text: ORM編集部
お問合せ:
株式会社カントリーベース
石川県金沢市駅西本町4-1-17
076-232-7710
www.country-base.com