キャンピングカーの匠が作る、最小にして最大級のキャンピングカー!

乗ってみてわかったキャンパーの魅力。そして日本には日本のキャンパーがあることも知った。オンザロードマガジンGAOが、その究極のカタチである軽自動車ベースのキャンパーに触れてみた。

いきなり筆者の、それも昨年の話しで恐縮だが、2015年の3大ニュースのひとつは、アメリカ製の大きなクラスBキャンパーを手に入れたこと。
家族全員が車内で横になって寝られるから、旅の途中のSAや道の駅で泊まる、悪天候でもテントを張ることなく過ごせる…。
今までにない旅のカタチを提供してくれるのがキャンパーの楽しさだと知った。
しかし、ご想像の通り、車幅2m、全長6mという大きさが足かせになることもある。視野を広げると、国産ミニバンやワンボックスベースなど、この国にあったキャンパーもいろいろだ。そんな中でも、国際最小、もしかすると世界最小のキャンパーと言えるのが、軽自動車ベースのキャンパーだ。

山梨のミスティックプランニングが軽トラックをベースに『ミニポップBee』の名前でリリースしているこの一台、凄いのは後部のキャンパー部分にも合法的に2名が乗車でき、軽トラなのに4人乗りだということ。おまけに、キャンパーとして使う場合はルーフをポップアップすれば室内高1,830mm、軽キャンパー中で最大級のスペースが出現するのだ!
キャンパーを知り尽くした匠の技が生んだ軽トラキャンパー、一見の価値ありなのである。

キャンパーシェルをたたむと、ご覧の通りコンパクトに。見た目は軽トラのパネルトラックか、軽バンのハイルーフ車程度。軽トラベースにも関わらず、座席を追加して構造変更済み、4人乗りとして登録できるのも凄い!

キャンプ場などに到着したら、ルーフをポップアップしてサイドオーニングとカフェテーブエルを展開、あっという間に小さなコテージに!

停車時のキャンパーシェル内には、乗車定員の4人が座れるスペースを作ることが出来る。ホワイトの内装は、カフェのボックスシートのよう。

就寝時はご覧のように4人分の快適なベッドが出現。写真上は、ポップアップしたシェルの上部。写真下は下段のいわゆる『荷台』部分。

ここでご紹介しているミスティックプランニングのミニポップBeeは、スズキキャリーの2WDがベース。8ナンバー登録で、キャンパーとして標準装備されるのは、ソファーベッド、上部スライド式ベッド、テーブル、照明、カーテン、網戸付きウインドウ、サブバッテリー、リア強化リーフスプリングなど。
他にもキャンパー装備の充実や、足回りのバージョンアップにも対応してくれる。尚、写真はボディーと内装がチョコレートブラウンの特別色になった25周年モデルだ。

text: Gao Nishikawa
special thanks: ミスティックプランニング(http://www.mystic.ne.jp

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