マット"MUSTIFF"と暮らす日々「MUTT MOTORCYCLES」

2020年初夏、我が家に一台のバイクが届いた。英国のカスタムビルダー、ベニー・トーマスがデザインした一台、マットモーターサイクルズのMUSTIFF(マスティフ)250だ。

マットとは、英国バーミンガム発祥のマットモーターサイクルズ製、レトロルックを纏った小排気量の単気筒バイクだ。ラインナップには125ccと250ccがあり、軽快な乗り味とクールな外観、そして丁寧な作り込みが魅力だ。
ラインナップの中から僕が選んだのは250ccのMUSTIFF。東京都内を中心とした日々の行動範囲で、そして望めば高速道路も併用して片道100kmプラスアルファ程度の移動もこなしてくれる。何よりも身軽なバイクが欲しかったのだ。

初夏から梅雨へ。湿度が高くなりはじめた、しかし雨降りでなければバイクには最適といえる季節に、マットとの日々はスタートした。
編集作業の合間にちょっとハンバーガーショップへ。晴天に誘われ、いつもは愛車のジープ・ラングラーで出かける取材先に、バックパック型のカメラバッグを背負ってマットに跨る。そんな日常が楽しい。

ある日の取材先、東京・調布の国道20号線、甲州街道沿いにあるアパレルメーカー、オリオンエースの直営店「A★ガレージ」では、思いがけずマットがモデルに指名された。新作サドルバッグをマットに装着しての撮影だ。オーソドックスで使いやすそうなコットン製のバッグは、シンプルなシルエットのマットによく似合う。いい雰囲気だ。

大型バイクで行くロングディスタンスの旅はもちろん楽しい。しかし「ちょっとそこまで」には250ccぐらいがちょうどいい。そんなことを再認識させてくれるマット。これからこいつと一緒にどんな景色を見に行こう、何を食べに行こうか…。

「マットモーターサイクルとは?」
英国バーミンガム発祥のマットモーターサイクルズは、ベニー・トーマスと、現CEOのウィル・リックが立ち上げた新進気鋭のブランド。2016年の春に単気筒125ccモデルから展開を開始、’18年には250ccを導入。すでに世界中に多くのファンを獲得している。日本ではノートンやフォードなどの輸入元であるピーシーアイ株式会社が正規輸入総代理店をつとめる。
www.muttmotorcycles.jp

photo&text: Gao Nishikawa
special thanks: ORION ACE A★GARAGE

Related article

関連記事