ドゥカティ スクランブラーのニューモデル続々登場!

昨年発売とともに大きな話題となったドゥカティのストリートモデル、スクランブラー。その400ccモデルである"SIXTY2"をはじめ、2016年もニューモデルが続々登場する。東京で開催されたプロダクトローンチイベントで、注目の3機種に触れた。

SCRAMBLER SIXTY2
この春、スクランブラー・ファミリーに中型免許で乗ることができる"SIXTY2"(シックスティ・トゥー)が登場する。昨年デビューしたスクランブラーの803ccに対し、399cc L型ツイン空冷40馬力のエンジンを搭載。タイヤサイズをはじめ、フロントの正立フォーク、タンクなど相違点はあるが、魅力的なシルエットはそのまま。ABSを標準装備するのも嬉しいポイント。
"SIXTY2"は1962年を表しており、この年に生まれた初代ドゥカティ スクランブラーが小排気量モデルだったことにちなむ。ストリートをメインのフィールドとするスクランブラーのコンセプトには、より多くのライダーが楽しむことが出来る中型カテゴリーが相応しいとも言えるかも知れない。

SCRAMBLER FLAT TRACK PRO
アメリカのダートトラックレースへのトリビュートがテーマだというスクランブラー フラット・トラック・プロ。2015年 AMA プロフラット・トラック選手権でトロイ・ベイリスとジョニー・ルイスが乗ったマシンからヒントを得たというレーシングイエローの魅力的なシルエットの一台は、テルミニョーニ製エグゾーストを装備するスクランブラー フル・スロットルがベース。アップライトなハンドルバーやグリップ、アルミ製ミラー、イエローのアクセント入りキャストホイール、サイドナンバープレート、ショートフロントフェンダー、CNCフットペグ&スプロケットカバーなど、数々の専用装備が奢られる。このスクランブラー フラット・トラック・プロの登場が、かつてストリートバイクシーンで一世を風靡したトラッカースタイルブーム再燃のきっかけになるかも知れない。

SCRAMBLER Italia Independent Limited Edition
サングラスをはじめ、さまざまな展開で人気のライフスタイルブランド"Italia Independent"(イタリア・インディペンデント)とのコラボレーションにより生まれたスクランブラーは、シリアルナンバーがアルミニウム製プレートに刻まれる1077台生産の限定モデル。低く構えたハンドルバーや、グリップエンドにセットされたミラー、ヘッドライトの小さなカウル、ショート・フロントフェンダー、テルミニョーニ製エグゾーストが奢られたカフェレーサーライクなシルエットをもち、フレームやホイール、タンクにあしらわれた「ナイトコッパー」と呼ばれるシックなカラーとブラックのツートーンが大人っぽい雰囲気。排気量はスタンダードなスクランブラーと同じ803cc。

ドゥカティの従来のスポーツバイク・イメージを復す、ライトなストリートイメージを全面にアピールするスクランブラーらしいビジュアル。写真の車両はすべてSIXTY2。
急ピッチで増殖しているスクランブラーの魅力的なラインナップに、おおいに期待したい。

photo: Gao Nishikawa, Ducati Japan
text: Gao Nishikawa

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