日本でルート66気分を味わう!『ダイナオ・ガレージパーク』静岡県掛川市

情緒ある路地裏に、この夏忽然と姿を現したアメリカ。ルート66をテーマに、全国規模で活躍している地元の大工さんが作り上げた『ダイナオ・ガーレージパーク』は、たまたま通りがかるかアポイントメントがない限り辿り着くことができない、小さなテーマパークだ。

 空が広く、一年を通して温暖。それが筆者のこのエリアに対する印象だ。いちばん海に近い国道150号線は、西海岸のローカルハイウェイのようで気持ちがいい。静岡県掛川市で生まれ育った大石博和さんは、バイクとクルマをこよなく愛する大工さん。好きが嵩じてバイクガレージを作り始め、磐田市で『ダイナオ ガレージファクトリー』を立ち上げた直後から本誌、オンザロードマガジンとのおつきあいも始まっている。だから読者貴兄にはすっかりおなじみの存在に違いない。ハーレーとアメリカ車に造詣が深く渡米経験も豊富、実際にルート66を走っているし、ディズニーカリフォルニアにあるカーズランドにも足を運んでいる。そんな大石さんが地元掛川でこの夏、小さなテーマパークを作ってしまった。

「お客様に据え置き型ガレージの設置例を見ていただける場所を作りたかったのです。せっかくならただ並べるのではなく、大好きなルート66 沿いの、ちょっとさびれたガソリンスタンドを再現してしまおうと考えました。」
ご自身のプライベートガレージに隣接する20坪弱の土地を購入、コンクリート舗装してアメリカンフェンスを設置、奥行きわずか30センチほどのガソリンスタンドのオフィスを建て、コレクションしていたTEXACOの給油ポンプ、エアポンプ、消火栓などを設置した。デザインコンクリートやエイジングペイントは、東京の『キャンディガレージ』高藪乾一さんに依頼。多肉植物のドライガーデンもいいアクセントになり、ご覧の通り、ルート66の路傍の風景が見事に再現された。
 『ダイナオ・ガレージパーク』と名付けられたここには現在、バイクガレージとホビーガレージが一棟ずつ据え置かれている。「お客様のお宅に設置する際と同じ、ベースブロックを埋めて据え置く、いちばんベーシックなスタイルで展示しています。

(写真上)消火栓など本物のヴィンテージを多数設置。デザインコンクリートとエイジングペイントにより雰囲気たっぷりの建物は、なんと奥行き30センチのワンオフ!(左下)据え置かれた人気のバイクガレージ。中に保管されていたのは大石さんの愛車、ショベルヘッドエンジン搭載のヴィンテージテイスト溢れるハーレー。(右下)パークの一番奥に設置されているのは、模型ファン垂涎のホビーガレージ。

 SNSに写真をアップすると『見に行きたい!』との声が多く、注目していただけているのがよくわかります。作る過程は大変でしたが、やりきってよかったと思っています。」

(左上)キャンディガレージ高藪さんが手作り、ピックアップトラックの荷台を模したプランター。(右上)壁にはルート66全行程の地図が手描きされている。彩りを添えるグリーンは、多肉植物のほかにミニトマトなども植えられ、菜園にもなっている。(左下)「多肉植物のまわりにミニカーを置いたり、菜園に水やりしたりと楽しんでいます。」と大石さん。(右下)花壇をよく見るとタイガーオート戦車が!

「私自身これまでは植栽にあまり関心がなかったのですが、ちょっとした菜園も作って朝夕に水やりをしたり、このプロジェクトを機に楽しみを知りました。」と大石さん。

(写真)ダイナオ大石さんと、今年手に入れたショベルヘッドのハーレーダビッドソン。

 冒頭に記した通り、ここは住宅や小さな倉庫が並ぶ路地裏。ガレージのお客様、オーダーを検討されている方に設置例を見ていただくのが目的で作った場所だ。しかし反響の大きさや、何よりも多くの人に見て、楽しんでいただきたいという思いが、大石さんの中にある。そこでオンザロードマガジンもご協力、’21年11月27日(土曜日)に撮影会を開催する。詳細は下記の開催概要をご参照いただきたい。

===完全予約ご招待制===
ダイナオ・ガレージパーク撮影会を11月27日開催!
『ダイナオ・ガレージパーク見学・撮影会』を’21年11月27日土曜日に開催!オンザロードマガジンの取材撮影会のほか、GAOニシカワのイラスト展示も実施。ダイナオ ガレージファクトリーのSNSやWEBで予約受付中。尚、お電話でのお問い合わせはご遠慮ください。

INFO
DGF・ダイナオガレージファクトリー
静岡県磐田市福田3101-1
0538-55-6655
http://dainao.net

photo&text: GaoNishikawa

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