東北・仙台の地に、ガレージが主役の家「仙台BASE」が建ち並ぶ。西健一氏が仕掛けたアメリカンな住宅街「DREAM FACTORY」は常に成長し続け、笑顔あふれる楽しいコミュニティとなっている。
2012年11月に入居した髙橋博文さんは、大のMINIフリーク。2001年に手に入れた最終型MINI Cooper Sを納めるために、ガレージありきで新居を探していたところ「仙台BASE」に出会った。しかし、最初に見に来た頃にはまだ3棟ほどしか建物が無かったの で「この一画にアメリカンなガレージ住宅が建ち並ぶとは、正直信じられなかった」と言う。
事実、仕掛人の西氏ですら「30棟もの『仙台BASE』が建ち並ぶ住宅街を築き上げるなんて、内心では無茶な計画かも知れないなと思いました。しかし住宅が増えてきた今では計画の達成は嬉しいけれど、完成してしまうことがなぜか寂しいのです」と感慨深げだ。
新しい住人の髙橋さんは子供の頃からMINIが好きだったが、購入以前はマニアというほどではなかったと言う。「MINIが生産中止になると聞いて、『新車で手に入れることができる最後のチャンス!』とヒートアップしてしまったのです(笑)」
ガレージの主役はもちろんMINI。もうひとつの趣味である昭和レトログッズも華を添え、とても楽しく、どこか懐かしい雰囲気だ。
「当初からガレージを自分の部屋にするつもりだったので、好きな物だけを置いています。エアコンも付けて快適なプライベートルームにしたいですね」
ガレージ内はMINIを中心にレトロな雰囲気を演出するため、デジタル表示の物は置かないようにするなど、趣味の空間作りに人一倍強いこだわりをもっている。
次なる夢は自分と同じ歳(1967年製)のMINIを手に入れること。そして、MINIでキャンピングカーを引いて日本一周をすること。
瀬川尚さんのビルトインガレージは、スチールラックなどを利用して整頓されている。「ガレージにはクルマやモーターサイクルに関する物しか置きたく ない」という理由でグリーンベルの木製キット物置を入手、ご近所さん達の手を借りて建てた。愛馬08年式ハーレダビッドソンFLHTCUは車検整備中で、 写真のスポーツスターは代車なのだが「取り回しがラクで楽しい!」とすっかりお気に入り、真剣に購入を検討中だと言う。
photo: Gao Nishikawa text: Yoichi Suzuki