全国のバイクフリークに高品質なオーダーメードのワンオフ・バイクガレージを提供しているダイナオ・ガレージファクトリー(DGF)に、新しい個性が加わった。ダイナオのニューパワープラント、松本恭英(まつもと・ゆきひで)さんにお話しを聞いた。
DGF代表の大石博和さんと同じ掛川市の出身で、大石さんとは幼馴染みの『イタズラ仲間』だったという松本さん。
中学3年から大工の見習い、その後トラック運転手、中古車販売、ここ10年は鳶(とび)として活躍、折々で興味のある仕事を、楽しみながらやっていた。
「子供の頃からモノを作ること、機械をいじること、そしてクルマやバイクが大好きでした。」と人懐っこい笑顔を見せる。
思い出の愛車を尋ねると「よく故障したC4コルベット。それとクレーガーを履かせホットロッド風にして幼稚園の送迎に使ってた330グロリアですね。ポンポンはRGガンマや8耐で憧れたVFRを2台乗り継ぎました。あ、ポンポンは地元の方言でバイクのことです。」
数年前、後輩とツーリングに出かけたが、松本さんを除く全員がハーレーに乗っていた。
「僕だけ着の身着のまま、ビッグスクーターだったんです。それが悔しくて、そのあと僕もハーレーに乗り始めました。ちなみに、そのツーリングに誘ってくれたのが、今DGFで同僚になった池下(和城)くんなんです。」
2年ほど前から夜や休日にDGFの仕事を手伝うようになった。
「それまで、ちょっと離れたところからDGFを見ていましたが、大石博和の工夫とセンス、遊び心が凄いな〜と思っていた。自分自身が手伝うようになって、ガレージの納品にも同行するわけです。そこでお客様に笑顔で『ありがとう!』と言って頂ける仕事に、凄くやり甲斐を感じました。」
昨年末に鳶の会社を円満退社、1月から晴れてDGFのスタッフとなった松本さん。
「家族も見守ってくれているし、これからはDGFの一員として頑張って、ゼロからガレージを作れるようになりたいです。」と抱負を語ってくれた。
現在の松本さんのファクトリーでの担当は、木工工事全般。
スチールのフレームを組み上げる池下さんと連携、天井や床、壁を施工してゆく。
ガレージ納品の際には、トラックの運転やクレーンの操作、現地での施工作業もこなす。
左から、松本さん、大石さん、池下さん。
「バイクガレージは言わば特殊用途の小さな箱。長年やっていても作るにはいろいろ難しさがある。スタッフ全員とノウハウを共有できるように工夫と努力を重ね、よりよいガレージを作り、全国の皆さんにお届けしていきます。」とDGF代表大石さんも語ってくれた。
プライベートでは子煩悩な二男一女の父である松本さん。
「フレンドリーと言うよりも馴れ馴れしい男ですが、イベント会場などで見かけたら声をかけてください!」と笑顔を見せた。
上段:ROUTE66 BIKE GARAGE
DGFが得意とするアメリカンスタイルのバイクガレージ。
金剛産業製のルート66ガレージドアが奢られた特別仕様“ROUTE66 BIKE GARAGE”。
下段:THE HANGAR
格納庫をイメージした仕上がりが人気の“THE HANGAR”。
D-styleバイクガレージは全てサイズオーダー可能。
顧客の要望を聞き、一棟ずつ製作している。
ダイナオガレージファクトリー
静岡県磐田市福田3101-1
TEL:0538-55-6655
営業時間:月~金曜/9時~18時
※磐田市福田のショールームと、ファクトリーは離れた場所にあります。ショールーム見学をご希望の方は、事前に上記に電話ご連絡お願いします。
http://dainao.net/
photo&text: Gao Nishikawa