（写真）現地と国内の両方から仕入れているルート66グッズの種類は日本一か。

　大好きなアメリカン雑貨の輸入、ネット販売を始めたのは’99年。友人や家族への手土産として購入、好評だったインディアンジュエリーを現地で買い付けし、東京・新小岩に実店舗をオープン。「買い付け旅行の途中でたまたまルート66の存在を知り、その雰囲気や歴史に魅せられてルート66関連のグッズも輸入するようになりました。渡米ごとにルート66を訪ね、どんどん夢中になり気づけばルート66雑貨の専門店になっていました。」と笑う。ルート66愛はつのる一方、自らも発起人の一人となり”ROUTE66 ASSOCIATION OF JAPAN"＝「日本ルート66協会」を立ち上げたのは’15年6月6日のこと。’18年に現在の場所に移転するとき、以前からやってみたかった飲食店も併設した。「1926年にルート66が開通した日と同じ、11月11日をグランドオープンにしました。」メニューには当然ハンバーガーやホットドッグなど、ダイナーの王道メニューもある。「バンズ、パティ、ベーコンやハム、マヨネーズも自家製。トマトソースは有機野菜から手作りしています。自分たちがいいと思うもの、食べたいものをお客様に提供しています。」

（写真上）ご夫婦でニューメキシコに出向いて買い付けているインディアンジュエリー。（左下）新車から乗っている長年の愛車はエボリューションエンジン搭載のハーレー、スプリンガーソフテイル。（右下）イラストレーターGAOニシカワが描いたルート66のイラストも。

　こだわりは乗り物にも貫かれている。’96年に新車で購入、今も乗り続けているスプリンガーフォーク装備のハーレーダビッドソン・ソフテイルは、店内にディスプレイを兼ねて保管しながら頻繁に走らせている。もう一台は憧れだったリジッドフレーム＆ロングフォークのチョッパー、スポーツスターエンジン搭載車だ。タンクのカラーリングは有名なあのロードムービーに登場したハーレーにそっくり。「映画『イージーライダー』がアメリカ、そしてモーターサイクルへの憧れの原点です。ピーター・フォンダ扮するキャプテンアメリカとデニス・ホッパーが演じたビリーがハーレーを駆ってルート66を走っていたことは、実はあとから知ったのですが、運命を感じました。」そして最近手に入れたのは思い切りよくリフトアップされたジープラングラーYJ。ライセンスプレートはもちろん“66”だ。

（写真上）自家製素材や有機野菜を使用したこだわりのアメリカンメニューは絶品！（左下）新設したテラス席でも飲食可能。（右下）ジャックラビットの看板は田崎さんがアリゾナ州の店舗に特注したもの。同じ木更津のお店「アリゾナ・ルート66」に掲示されている看板も、田崎さんがアメリカに発注、開店記念としてプレゼントしたもの。もちろん距離表示が異なる。

　「ここはモノを売る、飲食を提供するだけのお店ではなく、『ルート66に興味がある』『ハーレーやアメリカ車、アメリカンカルチャーが好き』といった同じ趣味趣向の仲間との出会いの場でありたい。僕たちが愛するアメリカの文化の魅力を伝えるためのスペースでありたいと思っています。」と田崎さんは温厚な笑顔で語ってくれた。

（写真）田崎隆史さんと徳子さん。一緒に写っているのはイージーライダー風にカスタムされたリジッドフレーム＆ロングフォークのチョッパー。

INFO
DOUBLE ROXER SHOP&CAFE DINER
ダブルロクサー・ショップ＆カフェ・ダイナー
千葉県木更津市金田東3-6-23
043-855-8456
営業日・営業時間はwebやSNSでご確認ください。
https://www.route66.tokyo