手軽に揃えられる!危機管理のプロが持参する『エマージェンシーキット』

危機管理のプロが教える"もしも"に役立つミニ知識『ザ・サバイバル』web版。今回は誌面でご紹介しきれなかったプロの自家製「エマージェンシーキット」をご紹介!

昨年からオンザロードマガジンで連載している『THE SURVIVAL/危機管理のプロが教える"もしも"に役立つミニ知識。最新のVOL.62では、3月11日に発生から9年目を迎えた東日本大震災をふりかえるとともに、携帯用のエマージェンシーキットについて取り上げました。
誌面でご紹介しきれなかったこのエマージェンシーキットについて、著者である危機管理アドバイザーの水野高太郎からアドバイスさせて頂きます。

写真は、私、水野が日頃持参しているエマージェンシーキットです。
特別なものは人工呼吸用マウスピース、アルミシート、笛、パラコードぐらい。
実はそれ以外はポーチを含めほとんどが100円ショップや家庭にある日用品です。(現在はマスク不足が深刻ですが…)
内容の詳細は下記リストの通りです。
参考価格も記述しましたので、参考にしてみてください。
モバイルバッテリーは500円でしたが、100円ショップで購入しました。

水野オリジナルのエマージェンシーキットの中味は下の写真の通りです。

補足しますと…

人工呼吸用マウスピース
人工呼吸をするときの感染症予防のために使うものです。消防署の救命講習に参加するともらえます。
■ミニライト
LEDの小さなものを下記のホイッスルと一緒にキーホルダーなどで身に着けましょう。
■笛
万一、閉じ込められた時など、助けを呼ぶ際に役立ちます。大声を上げても遠くまでは届きませんし、体力を消耗するだけです。小さなホイッスルを用意して、LEDミニライトとともにキーホルダーなどで身に着けましょう。
■パラコード(4m)
キャタピラー編みでまとめているので、腕に付けておくこともできます。いざという時に、引き延ばして荷物を縛ったりと、いろいろ活用できます。
■ラムネ
いざという時のエネルギー補給に利用できます。ラムネは日持ちしますし、ぶどう糖の固まりなので効果的にエネルギー摂取できます。
チョコレートは気候により溶けたりしますし、長期保存には不向きなので日常的に消費しながら買い足すなどの工夫が必要になります。
■ラジオ
ラジオ放送の入るMP3プレーヤーが手頃で小さく便利です。仕舞い込まずに日常的に使うことで常に充電した状態を保つことができます。
■モバイルバッテリー
ラジオと同様、日常的に使用することにより常に充電された状態を保つように留意しましょう。

写真以外に、
■飲料水
200ml~500mlのペットボトルか水筒に入れて常に持ち歩きましょう。

参考までにご紹介する下の2つの写真は、水野が所有している市販のサバイバルキットです。
それぞれに共通しているアイテム、チェーンソウ、ミラー、メタルマッチは、あくまで遭難した時のものと考えてください。

水野高太郎:
東京シングルナンバーのウイリスM38と2013年型ラングラー・アンリミテッド、新旧のJeepを所有。
災害対策や危機管理に関する執筆のかたわら、全国の企業、自治体などに危機管理アドバイザーとして講演やアドバイスを行う。
またファミリー向けの防災教室を開催、“もしも”の時の備えについて、わかり易く伝えることをライフワークにしている。

photo: 水野高太郎
edit: ORM編集部

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