横濱帆布鞄×アピオ コラボバッグ企画スタート!

神奈川県横浜市を拠点に、帆布を使ったオリジナリティ溢れるバッグをリリース、短期間のうちに確固たるポジションを築いている横濱帆布鞄。同じく神奈川を拠点にスズキジムニーのカスタムパーツを企画、製造、販売。それらを組み込んだコンプリートカーも大人気のアピオ。この2社がタッグを組み、アピオが提唱する『旅する日常』をコンセプトにすえた、コラボレーションバッグの企画がスタートした。

photo&text: Gao Nishikawa

乗用車ベースのSUVが主流の現代においては希有な、ヘビーデューティ4WDの代表格、スズキジムニー。質実剛健という言葉がまず思い浮かぶ帆布という生地。それぞれを素材に魅力的な製品を完成させ、高い評価を獲得しているのが、神奈川県に拠点を構えるアピオ株式会社とU.S.M.Corporationだ。

 海外ラリー参戦を続け、そのノウハウを惜しみなく注入、軽自動車のワクを越えた存在感を放つアピオのジムニーコンプリートカー。そのコンセプトを見事に表現している『10年後を後悔しない』というキャッチコピーがある。艦船帆布を使った横濱帆布鞄のバッグにも、このコピーがぴったり当てはまると思うのは、筆者だけではあるまい。本誌の記事もキッカケとなり出会った両社の代表、すなわちU.S.M.C.の鈴木幸生氏とアピオの河野仁氏が意気投合。鞄マニアを公言する河野氏自らが横濱帆布鞄のバッグに惚れ込で購入、愛用した上で出てきた「ジムニーに似合う帆布のバッグが欲しい。」という言葉が発端になり、プロジェクトがスタートしたのも当然の成り行きと言えよう。

 鈴木氏をしてジャパニーズミルスペックと言わしめる、艦船帆布の魅力が詰まったバッグのイメージはそのままに、ジムニーのラゲッジスペースへの収まりを考慮したサイズ感を追求。シートに無造作に置いても、急ブレーキでバッグが転倒して中身が飛び出さない工夫もプラスしよう、というのが、初ミーティングで決まったコンセプト。

 「ジムニーもバッグも旅の道具なのです。だからこそバッグにもしっかりした機能性を盛り込みたい。コンプリートカー・オーナーにも自信をもってお奨めできるバッグにしたいのです。」と河野氏。鈴木氏も「クルマの中で置き場所に困るような小物をスマートに納められ、使い勝手のいいバッグに仕上げましょう。」と応える。

 デザイナーとしてのキャリアをバックボーンに持ち、モノの機能性や使い勝手に一家言もつ河野氏、そして横濱帆布鞄だけでなく、数々のヒット商品を世に送り出してきた鈴木氏のノウハウが、どんな逸品を生み出すのか、おおいに期待したい。このプロジェクトの続報は本誌やORM-webで引き続きお届けしよう。

8月某日、アピオ代表、河野氏のオフィスで、キックオフ・ミーティングは行われた。鞄マニアを公言する河野氏の愛用品や、USMCの鈴木氏が持ち込んだ横濱帆布鞄の製品、サンプルなどを前に、バッグ談義に花が咲く。

河野氏の旅好き、文具好きが嵩じて、クルマ関係のショップで唯一、アピオも取扱いショップになっているトラベラーズノート。味わい深いレザーの表紙をめくると、メモはもちろん、旅先のチケットやレシート、地図が丁寧に貼付けられ、帰宅後に彩色して仕上げるという圧巻のスケッチも多数。写真はミーティングの後に、このノートにしたためたというアイデアスケッチや、バッグに対する考え、思いの数々。

テーブルの上だけでは飽き足らず、「やっぱり会議室じゃない、現場でしょ!」とバッグを抱えてガレージへ。アピオ自慢のスズキジムニーコンプリートカーのラゲッジルームにサンプルを置いてみて、サイズや仕様について話し合う。「ジムニー専用のバッグを開発するのではなく、クルマとともに行く旅の道具としての機能を盛り込んだ、バッグとして完成度の高いものにしたいのです。」と河野氏。

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艦船帆布にこだわり、タフでありながらハイセンスな製品群で人気を博す。代表の鈴木幸生氏は数々のヒット商品を仕掛けてきた敏腕プロデューサー。アイキャッチの"045"は横浜の市外局番!http://www.045usmc.com/

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一貫してスズキジムニー用のパフォーマンスパーツを企画・設計・製造・販売。自慢のパーツをふんだんに盛り込んだコンプリートカーによって、アピオは日本一ジムニーを売るディーラーに!http://www.apio.jp

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