満を持して日本上陸! ハーレーダビッドソン純正トライクの真なる魅力とは。

アメリカ本国のラインナップには数年前から登場していながら、法規上の問題から日本導入が果たせずにいたハーレー純正トライクがついに上陸を果たした。既に高い注目を浴びている「トライグライド ウルトラ」に試乗した。

 ついに、という言葉がもっとも的確かもしれない。モーターサイクルの概念を打ち破るハーレーダビッドソンの最高峰モデル、三輪モーターサイクル「トライグライド ウルトラ」が日本の地を踏んだ。創業110周年の目玉モデルだったツインクールドツインカム103エンジン搭載のウルトラをベースに、新たなカテゴリーへの進出を見据えて開発された同モデルは、従来の枠を超えたアンタッチャブルだった領域の一台と評してもいいだろう。
 最大の魅力は、その安定感。ご覧のとおりの三輪ゆえ、サイドスタンドなどなくてもそのまま直立する。また二輪免許を持たずとも、普通自動車MT免許があれば運転することが可能で、さらにヘルメットの着用義務がないので、ファッションという面から見ても制約が少ない。まったく新しいライフスタイルのあり方を見せつけるモデル、それがこのトライクなのだ。
 実際に乗ってみると、言うまでもなくその挙動はモーターサイクルとはまったくの別物。特にコーナリング時、二輪なら車体を内側へ寝かせ込んで走らねば車体のバランスを保てないが、トライクは二本のリアタイヤが左右に踏ん張っており、車体をバンクさせることは出来ない。だから三つのタイヤできちんと地面を掴み、車体を外側へと引っ張ろうとするGに逆らうようなハンドルの切り方をしなければならない。モーターサイクルの感覚で乗ってしまうと、まったく異なる挙動に最初は戸惑うことだろう。しかし慣れてしまえばトライクの動きに合わせたライディングを楽しめるようになるので、興味があるハーレーオーナー経験者は、先入観抜きで試乗してみることをお勧めする。
 ORM的カスタム・アイデアとして、かつて存在したハーレー純正のトライクである「サービカー」を意識してトランク・リッドやトップケースに屋号をレタリング、オシャレなコマーシャル・トライクとして使うことを提案したい。目立つこと請け合いだと思うのだが、いかがだろう?

東京モーターサイクルショー2014に出展!
ハーレーダビッドソン ジャパンが今年も東京ビッグサイトで開催される「東京モーターサイクルショー2014」に出展。
スタイリング、サウンド、フィーリング、すべてを向上させることを目的に展開中の「プロジェクトラッシュモア」により、飛躍的な進化を遂げたツーリングファミリーをはじめ、人気のモデルを多数展示。「自由への夢の実現」が体感できるというブースはA-16。
詳細は東京モーターサイクルショーのオフィシャルサイトでチェック!
http://www.motorcycleshow.org

HARLEY-DAVIDSON FLHTCUTG
TRI GLIDE ULTRA

全長×全幅×全高 : 2,670mm×1,390mm×1,430mm
最低地上高 : 115mm
加重時シート高: 715mm
車両重量 : 559kg
エンジン形式 : Twin-Cooled High Output Twin Cam 103
排気量 : 1,689cc
最大トルク : 132Nm / 3,750rpm
フューエルタンク容量 : 22.7L
メーカー希望小売価格 :
[モノトーン]4,004,000円 
[ツートーン]4,067,000円

photo&text : ORM編集部
special thanks :
HARLEY-DAVIDSON JAPAN
ハーレーダビッドソン ジャパン株式会社
www.harley-davidson.co.jp/

Related article

関連記事