長野県・長野市 "Googie's Cafe"のベーコンチーズバーガー

長野市のアメリカンダイナー、Googie's Cafe(グーギーズカフェ)をご紹介。
フリーペーパー『オンザロードマガジン』の人気連載『松原好秀の”ON THE STREET BURGER”』をweb版として掲載。

今回のバーガー(写真上)
豪州牛の赤身に信州牛の脂を加えたオリジナルパティによる、グーギーズカフェの「ベーコンチーズバーガー」1,130円。
クセのない素直な味の自家製ベーコンにカリカリに焼いたチーズ。
有精卵の目玉焼きから黄身がドロリと流れ出てシズル感満載!


この夜景を見ずして長野へ行ったと言うなかれ

「SUPER WEEKEND」を皆さんご存知だろうか。
いや、きっとよくご存知のことと思う。
日本を代表するアメリカンカジュアルメーカー「FLAT HEAD(フラットヘッド)」の小林昌良社長が「遊び場を作る」ことを目的に2005年より始めた、夏の長野の一大イベントだ。
そのイベントの行き帰りに小林社長が作ったもうひとつの遊び場、「Googie's Cafe(グーギーズカフェ)」へ寄ることを楽しみにしている人もまた多いに違いない。

グーギーズカフェは、言わずと知れた長野県を代表するシンボリックなアメリカンダイナーである。
グーギー建築という50年代アメリカを象徴する建築様式が取り入れられている——という説明も今さら不要だろう。
上の写真をご覧頂きたい。長野三大夜景に推薦したい惚れ惚れするようなこの眺め!

前は焼肉屋だった跡を改造。
イチから建てた方が安く上がったというぐらい徹底的に作り込んだ。
その成果がご覧のとおりの雄姿である。
これほど絵になるダイナーも日本にそうはない。
だがそれだけで終わらないのがグーギーズ。

二百坪の自社農場「グーギーズファーム」を千曲市に有して野菜を栽培。毎朝店員が収穫に行く。牛・豚・鶏、米から小麦から卵から、使う食材のほとんどが長野産。
グーギーズカフェは信州の豊かな食材をふんだんに盛り込んだ、徹底した信州づくしのレストランなのである。
ハンバーガーは「信州牛100%パティ」と豪州牛の赤身を使った「オリジナルパティ」の大きく2つに分かれる。
どちらも直火のグリラーで焼いて十字のコゲ目。バンズは「ユメセイキ」という地粉を混ぜて製造。卵は北軽井沢の平飼い鶏が産む有精卵。緑の葉は地元産のフリルアイス。

窯焼きピザは、中でもりんごを乗せた「リンゴルゴン」がわざわざ通う価値があるほどに美味!
信州豚のスペアリブも地場の野菜のサラダもおいしいが、まずは手にしたメニューブックの分厚さに驚いて欲しい。
品数は優に100品超。一度や二度ではとても食べ尽くせない長野と千曲の食の宝庫。
それがグーギーズカフェである。
カリフォルニアスタイルの長野料理、"Cal-Nagano"と命名したい。

— shop data —
所在地: 長野県長野市篠ノ井小森字福王寺572-2
アクセス: 上信越自動車道・長野ICより10分
駐車場: 50台駐車可
TEL: 026-293-3005
営業時間: 11:00〜22:00(LO21:00)
定休日: 水曜日(要確認)

ジムニーカスタムの雄、アピオのオフィシャルweb『APIOジムニーライフ』にて2016年12月まで好評連載、「ON THE STREET BURGER」。
アピオのコンプリートカーTS7をベースにした『ハンバーガー号』で全国のハンバーガーショップを巡った。
http://apio.jp/jimnylife/

著者:松原好秀(まつばら・よしひで)
ハンバーガー探求家。評論家。人気のweb、”HAMBURGER STREET”を主宰。
2017年はハンバーガーショップのガイド本『THE BURGER MAP』の続編を出版熱望。テレビ・ラジオへもバンバン出演します!
http://www.hamburger.jp/

text: Yoshihide Matsubara
photo: Yoshihide Matsubara, Gao Nishikawa

Related article

関連記事