温泉地として有名な群馬県の伊香保に、私設ミュージアム「伊香保 おもちゃと人形 自動車博物館」がある。このユニークな博物館に1/1スケールの米軍の中戦車『M4シャーマン』とドイツの重戦車『タイガー1』が降臨した!
複数のミリタリーヴィークルを所有、オンザロードマガジンVol.61にご登場いただいたK・Tアーツ代表の塚田恭平さんが、その知識と、本業である建物の外構やインテリア施工技術を存分に発揮して、大戦中の戦車をメインにした1/1スケールの巨大ジオラマを作ってしまった。
この超ド級の展示を見ることができるのは「伊香保 おもちゃと人形 自動車博物館」。丁寧に作り込まれた昭和の風景に、本物のおもちゃや雑貨が展示され、昭和の国産車を中心に、100台を超える貴重な市販車や競技車を展示。1994年の開館当初からカフェやショップを含め、来場者目線でテーマパークのように作り上げられているという。私設とは思えないここには年間40万人以上が訪れ、伊香保の名所のひとつに数えられている。
その施設の一部分を使って、ミリタリーエリアが拡張中。そのメインと言えるのがここにご紹介する2輌の1/1スケール戦車だ。ドライブやツーリングの折には是非立ち寄ってみよう!
博物館の外壁を利用して戦場を再現。シャーマンとタイガーが対峙するように展示されている。
タイガー1の前にあるのは、この博物館の館長が実際の乗っていた1937年式クライスラー・デソート。
上:製作者のK・Tアーツ代表、塚田さんとシャーマン。デザインコンクリートと塗装の技術でリアルに仕上げた外観は圧巻だ。
下:タイガー戦車のディテールも見事に再現されている。
製作時のスナップは塚田さんのご提供。
タイガー1の骨格は角パイプで組み上げられ、砲身は思案の末、国旗を掲揚するテーパードのパイプがちょうどいいとなり、採用!
M4シャーマンの骨格は、角材を芯にウレタンフォームで構成された。
館内にはこんな展示も。天井付近から飛び出すようにセットされているのは、一部本物のパーツを流用したジープ。周囲の装飾も含め塚田さんの手によるもの。
ガラスケースの中にライフルや機関銃、ハンドガンが展示されているのは何と男子トイレの中。
伊香保 おもちゃと人形 自動車博物館
群馬県北群馬郡吉岡町上野田2145 水沢観音下
tel.0279-55-5020
年中無休・営業時間はホームページご参照
www.ikaho-omocha.jp
館内にはたくさんの懐かしい国産車が展示されている。他にも昭和の雑貨やおもちゃが展示され、カフェやミュージアムショップもある。
下は、博物館のオーナーで館長の横田正弘さん。
愛車とともに国内外を旅する行動派だ。66歳になる2020年、ルート66全行程をロードトリップすることを計画しているという。
photo: K・Tアーツ, Gao Nishikawa
text: Gao Nishikawa
取材協力:
伊香保 おもちゃと人形 自動車博物館
special thanks:
K・Tアーツ(www.ktarts.jp)
オートジャンクション(www.autojunction.co.jp)