優れた運動性能とクルージング性能を兼ね備え、充実の装備をまとった一台。それがハーレーダビッドソン、ソフテイルファミリー随一の軽快ロングツアラー、『スポーツグライド』だ。
ハーレーダビッドソンの故郷、アメリカに渡りロードトリップに出かける時、僕は迷わず最大サイズのハーレー、すなわち「ツーリングファミリー」を選んできた。
しかし日頃東京をベースにしている筆者は、ツーリングファミリーを自分で所有しようと考えたことがない。ウインドシールドや、大きくて気密性の高いバッグなどの装備は魅力だが、交通量やゴーストップが多い都心に乗り入れてみると、その大きさと重さを持て余してしまうことがしばしばだからだ。
今回『スポーツグライド』に乗ってみて、これは僕が求めていた一台かも知れない思った。
ツーリングファミリーよりコンパクトなソフテイルフレームに、倒立式フロントフォーク、外部プリロード調整機能を備えたリアモノショックを装備。フロントフェアリングと充分な容量をもつサドルバッグは何とデタッチャブル式だ。300kgを超える車体も、107キュービックインチのビッグツイン、ミルウォーキーエイトエンジンのパワーとトルクで軽快に感じるほど。低い重心と足つきの良さも好印象だった。
今回は叶わなかったスポーツグライドとの長距離ロードトリップ、ぜひ近いうちに実現したいと思っている。
ハーレーらしいハンドル、メーター周りだが、フェアリングには重量物が付属しておらず意外なほどシンプルで筆者好みだ。
充分以上のパワーとトルクを備え、シングルカムによる鼓動感も魅力たっぷりの107キュービックインチ(1,746cc)のミルウォーキーエイトエンジンを搭載する。
フロントフォークに頑丈なクランプで固定された小ぶりなフェアリングはデタッチャブル、つまり簡単に脱着可能なのだ!
左右に取り付けられた大容量のバッグも、簡単な操作で脱着可能。取り外した姿もスマートだ。
2020年型ハーレーダビッドソン スポーツグライドと筆者。
全長:2,325 mm/シート高:680 mm/車重:317kg/ABS、セキュリティーシステムを標準装備。
サイズ感や装備が東京をベースにする僕にとってもちょうどいい。共感してくれるライダーも多いのではないだろうか。
photo&report:
Gao Nishikawa
取材協力:
Harley-Davidson Japan(0080-080-8080/www.harley-davidson.com)