ライダーズスタンド2りんかん バイク好き列伝! File.05 "部長は負けず嫌い" 2りんかん 東日本運営部部長 黒柳知宏

『2りんかん』の人気イベント『弐輪道カップ』や『弐輪道ツーリング』、『2りんかん祭り』の発案者だという黒柳知宏(くろやなぎ・ともひろ)さんは、39歳で再びバイクに乗り始めたというリターンライダー。持ち前の負けず嫌いな性格を武器に、仕事、そしてミニバイクレースでも、常に『全開!』なのである。


 「バイク・クルマ好きは、クルマ関係の仕事をしていた父親の影響なんです。学生時代から父の仕事の手伝いもしていました。入社29年目ですが、それ以前から所沢にあったドライバースタンドでアルバイトをしていました。ずっとカー&バイク用品の世界で生きてきたのです。」という黒柳さんは東京都練馬区の出身。17歳で中型免許を取得、兄上の愛車を借りてバイクデビュー、翌年就職を機に自分のバイク、ヤマハのTZRを入手、暇さえあれば峠に出かけていたそう。

「仲間とツーリングというタイプではなく、自分のペースで走りたい。乗るとイケイケになってしまう性格は今も変わらないかな。(笑)」ミニバイクやスクーターレースにも参加。当時通っていた秋ヶ瀬サーキットには、あの加藤大二郎やノリックも来ていたという。

 ドライバースタンドに入社して2年ほどはピット勤務。その後、用品販売の担当、特にタイヤ担当が長かったという。プライベートでも興味の対象がクルマに移ってゆく。当時の愛車遍歴はB310サニー、KP61スターレット、AE92カローラレビンなど、走り屋好みのラインナップ。「バイクと同じで、走って楽しいクルマが好きです。」と黒柳さん。

 27歳で店長、30歳でエリアマネージャー、35歳で整備技術部に異動し、事業として車検を請け負うことを推進。39歳で『2りんかん』の部長になり、自身として初めて2輪事業にも携わるように。ふたたびバイクに乗ろうと思ったのは、この異動がきっかけだった。その後イエローハットとの統合にともない、2年ほどイエローハットにも籍を置き、2015年春から今のポジションになった。

『2りんかん』は全国を5つのエリアに分け、それぞれを統括するエリアマネージャーがいる。黒柳さんは東日本担当の3人のエリアマネージャーを束ねて、様々な運営活動を推進。また店頭での施策やイベントなどで、ユーザーと密接に繋がっていくためのアイデアを実現する立場にいる。

ユーザーと一緒にバイクで楽しむことを目的にスタート、7年目になるレースイベント『弐輪道カップ』。そこから派生した『弐輪道ツーリング』や、『2りんかん祭り』などの仕掛人も実は黒柳さんなのだ。

「僕はただ『やろう!』と声を出してるだけ。言うのは簡単で、苦労して運営してくれているのはスタッフたちです。」と笑う。

「お客様の多くはバイク好き。そんなお客様に喜んで頂くためには、自分たちスタッフもバイク好きじゃないと。そんな考えもあり、『2りんかん』の担当になってすぐに大型免許を取得、CBR600を購入して再びバイクに乗りはじめました。」

『2りんかんレーシングチーム』に触発され、レース活動も再開。APE100とNinja250のレーサーを用意、会社の仲間を誘って、もて耐、DE耐などにも参戦、7年目となった現在も続けている。

「部下に負けるのが悔しくて練習しています。オトナ買いする高性能パーツの恩恵も受けながらタイムアップしている状態です。小遣いはほとんどバイクに注ぎ込んでいる感じですね(笑)。」

現在は街乗りと通勤用の愛車としてNinja1000を所有、オトナっぽくドレスアップした自家用車のハイエースには、いつでも走りにいけるようにレーサーが積み込まれている。

「仕事もプライベートもバイク一色。スタッフはみんな仲間なのです。」だから『2りんかん』は、仲間とともにいろんなことをする場所であり、生活の一部なのだという。

「仲間と一緒に、日本中のバイク好きの役に立てる存在でありたい。まだまだ出店できていない地域がたくさんありますから、そんな場所にも進出していきたいですね。」と語る黒柳さんに、プライベートの将来についても聞いてみると、「最高齢参加記録を目指し、いつまでも現役でサーキットを走っていたい。『若い者には負けねえ!』って言い放つようなジイちゃんになりたいです!」と笑った。

オートバイ用品専門店
ライダーズスタンド2りんかん
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photo on racetrack: 黒柳知宏さん提供
photo&text: Gao Nishikawa

取材協力:
ライダーズスタンド2りんかん 
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