2013フォード マスタングV6クーペプレミアムに乗る

2013年、マスタングがより精悍なルックスを手に入れた。研ぎすまされているのはエクステリアだけではない。今回はフラッグシップのV8搭載車ではなく、あえてV6クーペプレミアムに注目してみた。

マスタングは1964年の発売と同時に瞬く間に全米のベストセラーとなった、まさにアメリカを代表するスポーツカーだ。
そのスタイリングを現代に蘇らせたといえる現行モデル、搭載されるエンジンはV8とV6の2種。
今回は軽快なフットワークと侮りがたいパワーが魅力だと噂のV6モデルに試乗してみた。
2013年モデルになってV6、V8に共通する意匠としてもっとも目を引くのは、グッと突き出した迫力あるグリルだろう。あのシェルビーGT500を彷彿とさせる造形は、マスタングとしての魅力を確実にアップしている。
HIDヘッドライトユニットもデザイン変更され、フロントマスク全体が大幅に変更されたわけだ。
そればかりでなくリアビューも独立3連テールランプが採用され、往年のイメージがうまく引き継がれている。

思いのほか視界がよく快適なコクピット。タイト感よりも居心地のよさを重視した仕上がりと言えそうだ。

一段と彫りが深くハンサムになったフロントマスク。

V6エンジンは2011年モデルからDOHC3.7リッターに、最高出力は145%増の305馬力とV8の315馬力に迫るパフォーマンスを持っている。滑らかな感触の6速ATとの組み合わせで、そのパフォーマンスは十分に魅力的だ。

言うまでもなくエンジン単体がV8より軽量なため、ノーズは軽くなる。それによりハンドリングも軽快で思いのほか素直な印象を受けた。V8ならではの豪快さはアメリカンスポーツを楽しむ上で捨てがたい魅力だ。しかしあらゆるシーンで扱いやすく、しかも十分以上のパワーと速さを兼ね備えているV6クーペプレミアムも、間違いなくお薦めの一台と言えるだろう。

photo: Gao Nishikawa
text: Koji Okamura

お問い合わせ:
Ford Japan Limited
TEL:0120-125-175
http://www.ford.co.jp/

Related article

関連記事