大胆なフロントマスクと秀逸な3気筒ターボが魅力のグローバル・カー。新型フォード フィエスタ

フォードが提唱するキネティックデザインの見せ場とも言える、台形で大きなラジエーターグリルを備えたダイナミックな顔つきの一台が日本にもお目見えした。そしてダイナミックなのはそればかりではない。リッターカーとは思えない上質かつ胸のすく走りは、体験の価値大なのである。

 フォードジャパンリミテッドが2月に発売を開始したBセグメントの小型ハッチバック、新型フォード フィエスタ。
 リアから見るとCセグメントのフォード フォーカスよりひとまわり以上コンパクトな印象。しかしフロントに回ってみると、フォードの中型セダン、トーラスやフュージョンと見まごうようなダイナミックな顔をもつ新型フォード フィエスタ。
 それはフォードが提唱するキネティックデザインの見せ場とも言える切れ長のヘッドライトとダイナミックなグリルのデザインによるところが大きい。
 充分な広さのコクピットに納まり、建て付けのいいドアを「ボフッ!」と閉めて走り出すと、直列3気筒ターボ、排気量わずか997ccに過ぎないEcoBoostエンジンの素晴らしい出来にすぐ気付かされる。手動変速機能も備える電子制御6速PowerShiftのフィーリングも小気味よく、マイルドだけど退屈なトルコンやCVTとは一線を画す。よく出来た足回りによるリッターカーらしからぬ安定感抜群の乗り心地、それでいてハンドリング、特にハンドルを切った時の回頭性がすこぶる軽快なのは、小さくて軽量なエンジンの恩恵だろう。
 市街地での利便性はもちろん、アップダウンのあるワインディングを駆け、高速道路を長距離移動することもすべて得意科目、その上で燃費がよくて運転が楽しい。
 フォードが掲げている「ONE FORD」に基づくグローバル・プロダクトの最新モデル、フィエスタ。これは侮れない魅力をたたえた是非体験して欲しい一台。百聞は一見、いや一乗(?)にしかず!

グローバルカーとして計算し尽くされた居心地よく使い勝手に優れたコクピットは、コンパクトカーながら高い快適性を備える。

ドライバー・オリエンテッドで使い易いダッシュボードまわりの意匠もフィエスタ、クーガと共通のもの。手動変速機能を備える電子制御6速PowerShiftのフィーリングも小気味いい。

新型フォード フィエスタ:
車両寸法:全長3,995mm × 全幅1,720mm × 全高1,475mm/ホイールベース:2,490mm/トレッド(前/後):1,470mm/1,460mm/最低地上高:165mm/最小回転半径:5.0m/車両重量:1,160kg/エンジン:直列3気筒997ccターボ EcoBoostTM/最高出力:74kw[100ps]/6,000rpm/最大トルク:170Nm[17.3kg-m]/トランスミッション:セレクトシフト付電子制御6速PowerShift/燃料:無鉛プレミアム/燃料タンク容量:42L/燃料消費:17.7km/L(JC08モード)/タイヤサイズ:195/45R16/ハンドル:右/乗車定員:5名/カラー:ブルーキャンディ・メタリック/ホットマゼンタ・メタリック/ムーンダストシルバー・メタリック/パンサーブラック・メタリック/フローズンホワイト/レースレッド/価格:2,180,952円(税抜)
※メタリックカラーは、57,143円(税抜)アップ

photo&text: Gao Nishikawa
special thanks:
Ford Japan Limited
0120-125-175
http://www.ford.co.jp

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