前述のアメリカ人キャンパーの話を仕事仲間のカメラマンにしたら「次の取材にはコーヒーセットを持っていきましょう！」という話になった。数日後、都会をあとにした僕らは、フォード・エクスプローラーで関越自動車道から上信越道を抜け、初夏の志賀高原にいた。地元の人に教わった山の中腹にあるという広場を目指し、スキー場やペンションの看板を目印に林道を進んでゆく。窓をあけると、むせ返るほどの新緑の香りが車内に流れ込んでくる。数日降り続いたという雨で荒れた路面が、ちょっとしたアドベンチャー気分も演出してくれる。木々の間をゆっくりとしたスピードで抜けていくと、パ～っと視界が開けた。ここだ！
　都会の喧噪を遠く離れ、男二人の極上のコーヒーブレーク。何か新しいアイデアも生まれそうだ。「月イチでここでミーティングするのもいいなあ…」と考えている自分に苦笑してしまった。

FORD EXPLORER LIMITED
アメリカンSUVの雄、フォード・エクスプローラー・リミテッド。V8に匹敵する高出力のV6エンジンと、道を選ばないインテリジェント4WD、そして上質なインテリアが、ロードトリップを豊かなものにしてくれる。このエクスプローラーがベースのポリスモデルが、今や全米の警察に配備されていることも、高い安全性、信頼性の証明である。