NASCARドライバー尾形明紀、サポーターとともに戦う。

NASCARの2017年シーズン開幕。『キャンピングワールド・トラックシリーズ』第2戦が、最高峰のモンスターエナジーNASCARカップシリーズ(今年メインスポンサーの変更とともにスプリントカップから改名)第2戦と同じ週末の34日金曜日、ジョージア州アトランタで開催された。そのパドックに、日本人NASCARドライバー、尾形明紀もいた。たくさんのサポーターとともに。

 昨年末、尾形明紀は初めてクラウドファンディングでスポンサーを募っていた。目標額に一気に近づいたのは締切り直前、最後の5日間だった。目標額に達したら参加することを決めていたのがここ、1.5マイルオーバルのアトランタ・モータースピードウェイでのレースだった。

スポンサーであるKAJIMANISSHINBOに加え、クラウドファンディングを通しての支援、約60の個人と企業・団体を記したステッカーが、尾形のマシンに名を連ねた。50・シボレーシルバラードのベッドには、たくさんのサポーターの名前が。尾形はこれらのスポンサー、サポーターとともに、この日のレースを走ったのだ。中央下にオンザロードマガジンのロゴも。

 レース当日は地元アトランタの他、ミシガン州や日本からも、サポーターがアトランタ・モータースピードウェイのパドックに集まった。彼らの中央に、尾形明紀がいる。(写真上)

 残念なことにこの週末は、マシンの調子が優れず、予選32位、130周で争う決勝では51周でマシンを停めることになってしまった。「いい結果をお見せしたかったので、この結果はとても悔しいものでした。しかしながら、たくさんの方からご支援を頂けたこと、そしてシーズン序盤からトラックレースを走ることができたことは、今シーズンを戦っていく上でも、とても意義ある素晴らしい経験でした。たくさんの皆さんのサポートに心から感謝しています。」と尾形明紀は語ってくれた。

text: Gao Nishikawa

尾形明紀:神奈川県生まれ。14歳でモトクロスデビュー。ツインリンクもてぎのミジェットカーレースを経て、アメリカの人気No.1モータースポーツであるNASCARに参戦。2010年には南部ノースカロライナ州に移住、14年よりキャンピングワールド・トラックシリーズに参戦。

写真提供Akinori Ogata

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