ハーフデイ・トリップのパートナー、ヤマハ・ボルト。

発売以来気になっていた、941ccのVツインエンジン搭載のクルーザー、ヤマハ・ボルトで、ちょっと遠くのカフェに出かけてみた。

大人のライダーから熱い視線が注がれているヤマハのクルーザー、ボルトに初めて乗った。
低重心で足着きがよく、身構えることなく走り出せる、とにかく楽しいモーターサイクルだった。
快晴のウイークデイ、暖かくなりはじめた東京を出発、目指すは片道70キロほど、成田に出来たばかりのキャンピングトレーラーを改造して作られたカフェ。
目黒から首都高上り線に乗ると、一ノ橋JCTまでは、曲率のきついカーブが続く。
太い低速トルクと心地よい振動を楽しみながら、気持ちよく流す。
交通量の多い環状線を少しだけ走り、浜崎橋JCTからレインボーブリッヂ方面へ。
橋に差し掛かる手前から追い越し車線に出て、少し大きめにスロットルを開ける。
日本製のVツインにありがちなスムースすぎる吹け上がりではなく、エンジンの鼓動がしっかりとライダーに伝わってくる。
東関東自動車道は成田に近づくほどクルマが減って、ドッシリした車体を生かしたクルージングを楽しめる環境に。
気がつけば思いのほかスムースに、目的地に着いてしまった。
極上のハンバーガーをほお張り、しばしオーナーと談笑して明るいうちに東京に戻ってきた。
今年は、クリップオンハンドルを装着したボルトCafeも登場、カスタムベースとしてもますます気になる存在に。
日帰りならぬ、気軽なハーフデイ・トリップのパートナーを捜している読者は、チェックしてみることをお奨めしたい。

開発に際してエンジンを強調した造形を心がけたと聞く通り、エンジンやマフラーの迫力あるフォルムはボルトの魅力。
シルエットを邪魔しないシンプルなメーターやテールランプも好印象。
乗ってみると、太いトルクを生かした取り回しの良さ、そして女性を含めた小柄なライダーでも問題なく乗りこなすことが出来そうな低重心とシート高によって、見かけよりもはるかに敷居が低い。
スピードを追い求めずに、季節を感じながら走るには、いいパートナーになってくれそうだ。

photo: Kazumasa Yamaoka
text: Gao Nishikawa
special thanks:
ヤマハ発動機株式会社(www.yamaha-motor.co.jp/mc/
SEG’S CAFE&DINER(ameblo.jp/segs-cafe-diner

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