LA在住のモータージャーナリスト、ケニー・ナカジマが届けてくれたUSA最新情報。今回は著名なレースカーやコンセプトカー、ハリウッド映画の劇中車なども多数展示されるロスの新名所をご紹介。
ロサンゼルス中心部に出現した新たなランドマーク、昨年12月にリニューアルされたピーターセン自動車博物館(Petersen Automotive Museum)が話題だ。
ホットロッドレッドと呼ばれる力強い赤で彩られた外装、308本の曲線を描くステンレス製リボンという近代的で印象的な外観。
そして歴史的にも興味深い収蔵品の展示も、これまでのジオラマ形式中心から、モノトーンでギャラリーのような形態へと変更された。
Historic Cars from Hollywood
3階の歴史フロアには「ハービー/機械仕掛けのキューピッド(2005)」の63年型ビートルや「ワイルドスピード・スカイミッション(2015)」のオフロード仕様ダッジ・チャージャーなどなどハリウッド映画の劇中車たちがズラリと並ぶ。
Lightning McQween from "Cars"
ディズニー/ピクサー制作の人気CGアニメーション、「カーズ2」の主人公、ストックカーのライトニング・マックイーンも劇中車として展示。
後ろに見えるのはダッジ・バイパーの初期型。
1967 Ford GT40 MarkIII
1966年のル・マン24時間レースを制したフォードGT40マークIのホモロゲーションモデルとして市販されたGT40マークIII。
7台作られたうちの1台で306hpのV8エンジンで最高速度265km/h、0-60mph加速は5.3秒。
1932 Ford Roadster
ホットロッドのルーツともいえるチューニングマシン、1932年型フォード・ロードスターをベースに1944年にドーネ・スペンサーが手掛けた1台。
フラットヘッドのV8エンジンをチューンし最高速度180km/hをマークした。
1961 Honda 50
今秋累計生産台数1億台を突破する見込みのホンダ・スーパーカブ。北米には1959年に”Honda50”として輸出開始。
スムーズでパワフルな50ccエンジンを搭載、日本とは異なるタンデムシートや赤白ツートーンで、お洒落なスクーターとして人気を博した。
Motorcycle Collections
スクーターをはじめ、オートバイ黎明期のモデルから、最新のロードレーサーまで、日米欧の二輪の展示も充実している。
手前は1903年型ソー・キャメルバック、インディアン社にエンジンを供給していたオーロラ社がキット販売していた原動機付き自転車。
2013 Scion FR-S “Concept One” 2011 Ford Fiesta
2013年のSEMAショーと翌年の東京オートサロンに出品されたサイオンFR-S(トヨタ86)は内外装を軽量化。
水平対向4気筒エンジンは500hpを発揮する。
その隣は、YouTube動画が毎回世界的な話題を集めるケン・ブロックのマシン。
ジムカーナ3で使用したフォード・フィエスタ。
Dodge Tomahawk
2003年のデトロイトショーでコンセプトモデルとして登場した4輪バイク、ダッジ・トマホーク。
ダッジバーパーの500hpV10エンジンを搭載する。
その後、ナンバー取得不可の走行可能な観賞用レプリカが6千万円以上の価格で発売され、計9台が造られた。