"四輪駆動車"を楽しみ尽くす休日。『マウンテンクルーズ』

　四駆に乗ってはいるが、ラフロードに分け入ってその高い走破性能を体感することなど、日本国内にいる限りそうできるものではない。
『せっかく本格的な四輪駆動車に乗っているのだから、愛車のポテンシャルを思いっきり味わい楽しんでもらいたい。』そんな主旨で毎年開催されているイベントをご紹介する。

　世界的なトレンドといえる”SUV”（スポーツユーティリティヴィークル）の多くは、乗用車をベースにしながら悪条件での走行性能を磨いたというモデルが多い。そんな中、時代に流されない武骨なスタイルで不動の人気を誇るのが、Jeepに代表されるクロスカントリーヴィークル＝道なき道をゆく四輪駆動車たち。しかし言うまでもなく、その走行性能が存分に発揮できるようなシーンは稀だ。
　そこで、老舗の四駆専門店『リンエイ』と『タイガーオート』が、初心者からベテランまでが安全に楽しめるよう、専用コースを借り切って定期的に行っているのが、ここにご紹介するイベント『マウンテンクルーズ』。舞台は山梨県の専用コース『富士ヶ嶺オフロード』。
　富士の裾野の広大なフィールドは、フラットダートから急斜面、並みのSUVでは走破できない岩場、丸太やタイヤで作られた難コースまで、さまざまな顔を持つ。初めてオフロードを走る人から、足回りをチューニングし、安全装備にも抜かりのない猛者までが、目を輝かせて夢中で走る姿は、実に楽しそう。ファインダーをのぞきながら、次は自分も参加者としてここを走ってみようと心に誓った。

画像上：豪快にヒルクライムするjeepラングラーは、タイガーオートが足回りなどをカスタム、走破性をアップさせたコンプリートカー、『タイガーパッケージ』だ。

　ロッククローリングはアメリカでメジャーな四輪駆動車競技。リンエイによって、その為の本格的なパーツが組み込まれたJeepは、文字通り道なき道を突き進む

　イベントを主催するのは、東京の四輪駆動車スペシャルショップ『リンエイ』と、埼玉の老舗Jeep専門店『タイガーオート』。
　リンエイ代表の松代一彦さん（左）は、ロッククローリング仕様のJeepラングラーで自らも華麗な走りを披露。
　タイガーオート代表の山中哲治さん（右）は、参加者が安全に楽しめるよう気を配っていた。