ブリスク・スパークプラグをスポーツスターで試す!

写真をご覧になって、オオ~ッ!?と声が出てしまった読者もいらっしゃるだろう。実は僕もその一人。工業国、チェコが生んだユニークなコンセプトの高性能スパークプラグ『BRISK=ブリスク』を筆者のスポーツスターで試してみた。

 「ブリスクはかつてランボルギーニと12気筒エンジン専用プラグを共同開発、標準装着された実績があり、現代日本においてもカワサキのZにお乗りのライダーをはじめ、熱心なファンに支えられている、知る人ぞ知るブランドです。」そう説明してくれたのは、正規輸入元『レースクラフターズジャパン』代表の鍵谷公さんだ。「第二次世界大戦前、チェコのTabor社が生み出したプラグが元祖。戦後も航空機や自動車産業とともに成長を続けた同社は、ブリスク・プラグをはじめ各種センサーをフォルクスワーゲンやアウディ、ボルボ、GM、ハスクバーナなどにOEM供給してきました。ブリスク・プラグの特徴は独自の構造と電極形状により、さまざまな方向に力強いスパークを起こすこと。モータースポーツのフィールドをはじめ、フィーリングを大切にする世界中のライダーから支持されています。」近年ハーレーライダーからも注目を集めているということで、筆者も愛車スポーツスター(00年式の1200cc/ツインプラグ)で試してみることにした。
 ハーレーのチューニングに豊富な経験を持つ、横浜の『パインバレー』店長、秋山ナオキさんにそんな話しをしたところ「噂を耳にしていて、ブリスクに興味津々でした。最新エンジンでも試してみたいです!」とのこと。これ幸いと無理を言い、僕の愛車へのブリスクの装着をお願いした。パインバレーまでは片道約45kmで80%が高速道路、その往復でも違いを体感することができた。装着後はスロットルを開けた時のピックアップが明確に向上。シリンダー内で爆発が起きている感覚が強まり、ドッドッドッと気持ちよく加速する。装着したLGSのフィーリングを堪能したら、次はマルチスパークを試してみようと思う。

ブリスク・スパークプラグ各モデルの詳しい情報や適合、注意事項などは、『レースクラフターズジャパン』のホームページをご参照。
http://racecrafters.jp

写真手前はランボルギーニ社OEMモデル、奥は左からLGS(ランボルギーニスタイル)、マルチスパーク、プレミアムエボ。それぞれ異なる形状と特性をもつ。正規輸入品の価格は1本2,000円台とお手頃だ。

筆者が00年式のスポーツスターに装着したのはブリスクのLGS(ランボルギーニスタイル/品番BOR14LGS PREMIUM 3172)。中心電極を取り囲むように4枚の接地電極をもつ。

筆者はブリスク・プラグをパインバレーに持ち込み、熟練メカニックの手で交換していただいた。取材にご協力いただいたパインバレーはハーレーの北米マフラー輸入販売やインジェクションチューニングで知られる。

店内には広いショールームとピット、そしてチューニング用のシャーシダイナモが収まる防音室2棟も完備する。
パインバレーでは既に最新のハーレーに搭載されている「ミルウォーキーエイトエンジン」にブリスクを装着しテスト。店長秋山さんご自身が乗ってその良さを確認。店頭での取り扱いを開始している。

photo&text: Gao Nishikawa
取材協力: パインバレー(045-309-6320/https://yokohama-pinevalley.com

Related article

関連記事