近未来の東京クルマ事情を大予想!クルマ屋"ユーティリタス"いけが屋の言いたい放題、やりたい放題!

"クルマ馬鹿なクルマ屋"を自称、クルマを愛して止まない「クルマ屋"ユーティリタス"いけが屋」こと池谷祐一さんが令和元年の今、XX年先の東京クルマ事情を物語り形式で大胆予想!登場人物は高校生の男女、ナビゲーターはもちろんいけが屋さんです。

男子高校生「え!キミのお父さん、運転できるの?スゲ~!!」

女子高生「そうなんだ。エンジンがついてる自動車を運転するのがお父さんの趣味で、ワタシも小さい頃から『運転クラブ』に連れていってもらって、よく乗せてもらったんだ。ウチのひいおじいちゃん、自動車の販売店をやっていたらしくって、自動車をいっぱい売ってたんだって。ひいおじいちゃんの時代は自分で自動車を運転して出かけたりしたんだってさ。昔の人はすごいよね~。」

ナビいけが屋:これはそう遠くない未来のお話しです。いけが屋のひ孫にあたるこの可愛い少女は、お父さん、つまりいけが屋の孫に連れられ、趣味としてクルマを走らせる『運転クラブ』に行ったことがあると、クルマに少しばかりの憧れを持つ彼氏に、ちょっとした自慢話をしているところです。世界中で運転の自動化が進み、この子たちが生きる時代には、個人がクルマを所有するということもなくなりました。タクシーやレンタカー、カーシェアとも違う、誰もが自由に利用出来る完全自動運転のシティビークルが街中を整然と走っています。この時代には『運転すること』は、れっきとした趣味、紳士淑女のたしなみとしてささやかに伝えられており、いけが屋の孫である紳士は、乗馬クラブならぬ『運転クラブ』でクルマを走らせることを楽しんでいるのです。

女子高生「それでね、ワタシのひいおじいちゃんって、すごく自動車好きで、自分で運転してサーキットでスピードレースをしたり、タイヤを滑らせて走るドリフトっていう曲芸運転をしていたんだって。若い頃からずっと大切にしてた『スカイライン』っていう自動車を、死ぬまで可愛がっていたんだってさ。その頃の画像が残ってるの。ほら見て見て!」

男子高校生「うわ!スゲえ。テッカメンとワンエイティだ!運転してるの、キミのひいおじいちゃんなの?カッケー!」

女子高生「あら、詳しいのね!おじいちゃんもお父さんも運転が大好きみたいだから、今度遊びにおいでよ!」

男子高校生「えっ!マジで!?」

ナビいけが屋:日本でも日産自動車のプロパイロットを皮切りに、自動運転技術はどんどん進化しています。クルマは所有して運転するものから、単なる移動の手段の一つになってしまうのかも知れません。タクシーとレンタカーが競合する業種になるのも数年以内、カーシェアも今とは違ったカタチになっているでしょう。エンジンで走るクルマがどんどん減ってゆき、ガソリンスタンドが街から完全に姿を消してしまうのも、もそう遠くない未来のお話しになるのでしょう。
きっと交通事故がゼロになり、排気ガスによる公害もなくなる。もちろん地球規模で温暖化が減速します。街では渋滞も駐車場問題もなくなり、あおり運転などとともに過去の人類の愚かさを揶揄するような昔なばしになる…。
メジャーな流通では手に入らなくなったガソリンは価格が高騰、リッターあたり10,000円なんてことになり、高尚な趣味としてクルマを走らせる場所、そう、『運転クラブ』ぐらいでしか需要がない特別なものになっているかも知れません。
ここで言いたいのは、この未来予想に登場する『ひいじいちゃん』=いけが屋のように、死ぬまで愛するクルマと一緒に過ごしましょう!ということ。いつまでも「クルマが好き」、「クルマを運転するのが趣味!」と言える日本人でいたいし、そう言える社会であって欲しいと思うのです。

【用語解説】運転クラブとは
21世紀初頭、街で馬に乗る人を見かけることは皆無だ。馬に乗るのを趣味にする人のみが「乗馬クラブ」でそれを嗜んでいる。それからXX年後、街で自動車を運転する人を見かけることはなくなるだろう。そんな時、運転を趣味にする人は「運転クラブ」に出かけるようになるだろう。タイムアタック、ドリフト、クロカン、そして市街地を模したドライブコースまでも登場!当然「VR運転クラブ」も存在、こちらでは格安で運転を楽しむことができるだろう。

池谷祐一(ユーティリタスいけが屋)
"クルマ好きが嵩じてクルマ屋になった!という典型的クルマバカなクルマ屋"を自称。顧客の要望に合わせ、各種マニアックなクルマを取り扱うユーティリタスの代表。得意車種は、スカイラインDR30、ランクル60など。自身も一台のDR30「鉄仮面」を30年間所有する生粋のスカイライン好きだ。

ユーティリタス
東京都小金井市貫井南町1-5-22
042-384-7700 
http://www.utilitas.co.jp

photo&text: Yuichi Ikegaya
illustration&edit: Gao Nishikawa

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