『これはやられた!』
新鋭ブランド、マットモーターサイクルズ(MUTT MOTORCYCLES)がラインナップする一台、MUSTIFF 250を眼の前にして、そして乗ってみての素直な感想だ。
スペックなど度外視して楽しみたい、これまでありそうでなかった一台をご紹介する。
日本上陸の情報を目にして以来、気になる存在だったマット。
英国のモーターサイクル・カスタムビルダーが立ち上げたブランドであること。レトロテイストと最新のカスタムトレンドが融合した外観をもつ、125ccと250ccの量産車であること。日本国内での車両販売価格は60万円代が中心であること。
これらの情報が、そのまま今日までの僕の認識であった。
間近に現車を見たのは今回(2020年2月)がほぼ初めて。その印象は「とてもしっかり作り込まれたクールなモーターサイクル。」というものだ。
単気筒エンジン搭載のごくシンプルなプロフィールながら、丁寧な作りとデザインセンスが随所に光っている。
失礼ながらここまでのクオリティだとは思っていなかった。それが正直な感想だ。
重厚感ある外観だが跨がると軽い。実際にキーを捻りエンジンに火を入れて走り出してみると、実に楽しい!小排気量車ならではの軽快感が気持いいのだ。
この250ccならちょっとしたツーリングもこなせるだろう。
125ccだったら、「ちょっとそこまで」が楽しくなるに違いない。
このまま気負わずサラッと乗っても、好みに合わせてさらにカスタムしても楽しそうなモーターサイクルだ。
僕がオーナーになってマットを愛車にするならば、まずはシート幅を少しだけ狭くしたいところか。
今回試乗したのはラインナップ中唯一、17Lタンクを搭載(他のモデルは12L)するMUSTIFF 250。
車両価格は2年間の保障付きで税込¥671,000だ。
マットは2種類の異なるホイールベースと、125と250ccの排気量をベースにラインナップを構築。カラーリングやディテールが異なる様々なタイプが存在する。ダークカラーやツヤ消しを基調にしたシックで大人っぽいモデルから、ストリートに映えるポップでカラフルなモデルまで用意。好みにあわせてライフスタイルに取り入れやすいようにデザインされている。
全ラインナップにABSシステム搭載しているのも嬉しいポイント。
日本国内に13ヶ所の正規ディーラーがあり、輸入元はカフェを使ったユーザーイベントなども積極的に仕掛けているという。
「新車で買えるモーターサイクル」として、これまでありそうでなかったモーターサイクル、それがマットなのだ。
〜マットモーターサイクルズとは?〜
著名なカスタムビルダーであるベニー・トーマスと、現CEOのウィル・リックが英国バーミンガムで立ち上げた新進気鋭のブランド。
2016年の春に単気筒125ccモデルから展開を開始、’18年には250ccを導入。すでに世界中に多くのファンを獲得している。
日本ではノートンやフォードなどの輸入元であるピーシーアイ株式会社が正規輸入総代理店をつとめる。
www.muttmotorcycles.jp
photo&text: Gao Nishikawa
special thanks:
HAIR & MAKE UP SAKURA