レーシングドライバー太田哲也氏のアクティブな安全運転啓蒙活動。

「CRASH」「世界でいちばん乗りたい車」などの著書でもお馴染み、レーシングドライバーで自動車評論家の太田哲也氏(上写真左)が主宰、サーキットなどのクローズド・コースを使って行われてきた「Tetsuya OTA ENJOY&SAFETY DRIVING LESSON」。その活動の進化型とも言える「injured ZEROプロジェクト」をご紹介する。

■交通死亡・負傷事故ゼロが目標のドライビングレッスン
12/13(土)、NATS(日本自動車大学校)サーキットと呼ばれる専用コースにて、「injured ZEROプロジェクト Tetsuya OTA ENJOY&SAFETY DRIVING LESSON with MAZDA」が開催された。
本スクールは、一般ドライバーへの安全運転の啓発を目的として、「正しい運転を、楽しく学ぶ」をテーマに、一般道における交通死亡・負傷事故をゼロとすることを目標として「injured ZERO」という標語を掲げている。
「injured ZERO」プロジェクトは、「交通事故を減らすためには、クルマや道路だけではなく、『人』が重要であり、運転技術とマナー、意識を向上させることが大切だ」という主旨のもと、ドライビングレッスンを開催しており、国土交通省から後援も得ている。
今回のスクールは、マツダの協力により、教習車として2014年カー・オブ・ザ・イヤー受賞で話題のモデル「デミオ」と、「アクセラ」のディーゼルモデルが合計6台登場。
プロドライバーの運転する教習車への同乗や体験試乗会などのプログラムを通して、参加者が実際に運転、同乗しマツダのスカイアクティブテクノロジーも体験できる内容になっていた。

■目的に合わせた3つのクラス設定
このドライビングレッスンでは、目的に合わせた下記のクラス設定が行われていた。
1)初心者向けに一般道でのスムースな運転を習得する目的で、ヘルメット等の装備品不要の「ベーシックレッスン」
2)フリー走行が中心の「アドバンスレッスン」
3)愛車でサーキット走行は行なわないが、座学への参加と教習者への試乗および同乗を行なう「座学・同乗試乗プラン」
午前中は太田哲也校長、細野智行講師による座学として、基本的なクルマの動作からドライビングテクニックに至るまで、午後の走行と今後の一般道における安全運転につながる内容の充実した講義が行われた。
加えて、今回はマツダ技術開発スタッフから、ドライバーに「走る歓び(Zoom-Zoom)」を提供するクルマづくりや人馬一体の理論など、マツダ車に込められたこだわりについての解説があり、参加者は興味深く聞き入った。

■クローズド・コースを使った実践的なレッスン
午後からは、参加クラス毎に分かれてそれぞれのレベルに合わせたプログラムを展開。
ベーシックレッスン参加者は、まずNATSサーキット内の広場において旋回ブレーキによるジムカーナレッスンを実施し、基礎を講師指導の元に学んだ。その後、先導車についてコースイン、サーキット走行を楽しんだ。
アドバンスレッスン参加者はフリー走行でサーキットを周回。太田校長から「アドバイスタイム」が設けられ、スムースなコーナリングについての指導などを受けてコースを走行した。
並行して、座学・同乗試乗プランも含めた新型アクセラの同乗走行を行い、講師の運転を間近に体感する機会を設けた上に、新型デミオも含めた体験試乗会を行い、参加者全員がマツダの最新車種2台のハンドルを握ってコースを周回した。

■「injured ZERO」の思いがこもった修了証の授与
スクールの主旨である「安全」と「マナー」を守り、「injuredZERO」の標語のもとに安全運転とドライビング技術について実践的に学んだ一日の最後には、修了式が行なわれ、太田校長からプログラムを全て実施した事を認める直筆のサイン入り修了証が参加者一人ひとりに手渡された。

■Tetsuya OTAスポーツドライビングスクールの活動予定
事務局から発表されている今後の活動予定は下記の通り。
違法改造をしていない公道走行可能なクルマ(AT車も可能/SUVなど車高の高いクルマは要問合)を持ち込めれば、初心者でも気軽に参加できるので、是非チェックしてみて欲しい。

スパタイGP2014~2015 エキシビジョンマッチ
日時:2015年1月11日(日)
会場:袖ヶ浦フォレストレースウェイ
初級者から気軽に楽しめるタイムアタックイベントで、プロドライバーによる袖ヶ浦コース攻略などの講習付き。

Tetsuya OTA ENJOY&SAFETY DRIVING LESSON
日時:2015年2月28日(土)
会場:袖ヶ浦フォレストレースウェイ
袖ヶ浦を舞台に「正しい運転を、楽しく学ぶ」をテーマとして行なうドライビングレッスン。

お問合せ:
Tetsuya OTAスポーツドライビングスクール事務局
http://sportsdriving.jp/

文責:Gao Nishikawa(オンザロードマガジンweb編集部)

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