ORM editor's Eyes
NISSAN NV200 TAXI
タクシーと言えばセダン、その常識が変わろうとしている。日米で注目されているミニバン型タクシーを取材した。
「ニューヨークのイエローキャブがニッサンのミニバンになる」そんな報道を目にしたのは2013年。
そして先頃、東京でも「NV200タクシー」が正式デビューした。
今巷で話題NV200タクシー(写真上)と、左ハンドルのニューヨークバージョン(写真下)のイエローキャブに触れる機会を特別に頂いた。
撮影と試乗にお付き合い頂いたのは、日産自動車販売(株)の眞﨑伸一さんと中村雅俊さん。
日産が本拠を置く神奈川県では、他に先駆けて2012年からユニバーサルデザイン(UD)タクシーと呼ばれる、車いすやお年寄りにも優しいNV200のタクシーが走っている。
UDタクシーの導入・運用サポートを担当、ミニバンタクシーを熟知しているお二人の運転で、日米の2台の「イエローキャブ」で横浜を走行、僕は後部座席に座るという、異例の取材になった。
少し大きいボディとエンジン、前後席の仕切り板を持つNYCバージョン、オーテックジャパンの手によりモディファイされたLPGバイフューエルモデルをラインナップに追加した日本仕様。
それ以外の多くは共通装備。乗降に便利な可動式ステップ、広々快適な車内、特に大きなガラスサンルーフからの景観や光が、一層快適な空間を演出している。
これなら夜景も楽しめるだろう。
海外からの観光客も年々増えている日本の、新しい、そして楽しい公共シティコミュータとして、ミニバンタクシーは必ずや歓迎されることだろう。
「利用者にとっては圧倒的にミニバンボディの方が便利だと考えています。NV200タクシーの存在感をしっかり伝えて『タクシー=セダン』という固定概念を変えていくことも急務ですね。」とお話し下さったのは日産自動車(株)LCV事業本部の吉井誠さん。
右写真は日産自動車販売(株)の眞﨑伸一さん(左)と中村雅俊さん。
photo&text: Gao Nishikawa
special thanks:
神奈川県立歴史博物館
日産自動車販売株式会社
日産自動車株式会社