気持ちよく速い! 『中免』で乗れるドゥカティ・スクランブラー。

昨年「ポスト・ヘリテージ」をコンセプトに誕生した「ドゥカティ・スクランブラー」は、ライフスタイルに寄り添う新世代のストリートバイクとして世界中の注目を集めた。そのスクランブラーに普通自動二輪免許(中免)で乗れるアンダー400ccモデルが登場した。

1962年生まれの小さな初代をモチーフに、803ccの大型バイクとして華麗なる復活を遂げ、世界中のライダーが、さらにはモーターサイクル業界が熱い視線を注いだ新生スクランブラー。
ここにご紹介するのはその小排気量モデル、普通自動二輪免許(中型免許)で乗れる399ccの「スクランブラー・シックスティーツー」だ。
その名前は'62年にちなみ、小排気量だった初代により近い存在であることをアピールしている。
見た目の印象はもちろん、サイズ感も大型のスクランブラーと大差がない。
実際に乗ってみると、キャストホイール装備の803ccモデル「スクランブラー・アイコン」と比べ、車重差が3kgほどしかないとは思えない、一段と軽快な身のこなしに驚く。
交通量の少ない高速道路にも乗ってみた。
アイコンのような胸のすく加速ではないものの、軽快で充分に速い。
法定速度上限のスピードでも、余裕をもって巡航することが可能だ。
試乗日は快晴、ジーンズに薄手のレザージャケットを身に着けて走るのが気持ちいい、ライダーにとって最高の季節の到来だ。
こんな日に海沿いを走る相棒に、「シックスティーツー」はピッタリだ。
アンダー400ccのスクランブラーは、ストリートを気負わず、でもオシャレに走りたいライダーにとって、非常に気になる存在になるだろう。
「いいバイクに乗りたい、でも大型免許を取るほどでも…」という読者にも、是非チェックして頂きたい。

気持ちよく速いスクランブラー・シックスティーツー。
細かく観察すると、タンクの仕様、リアタイヤのサイズやスイングアーム、マフラーの取り回しなどが異なるが、シルエットやサイズ感は803ccのスクランブラーと大差ない。
ブラックの他、オレンジや写真のオーシャングレーなど、男女を問わず歓迎されそうなカラーバリエーションにも注目が集まるだろう。

photo: Kazumasa Yamaoka text: Gao Nishikawa
special thanks: ドゥカティジャパン(http://scramblerducati.com/jp

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