日産の小型商用車を体感する。その1

トラックやバス、緊急車両など、働くクルマは、いつの時代も男子が一度は憧れる対象。 そんな働くクルマを一堂に集めた試乗会にお誘い頂いた。 小春日和の一日、ちょっとした社会科見学気分で、今のLCV=小型商用車を体感した。 GAOニシカワの取材レポートを2回に分けてお送りしよう。

今回の試乗会は日産自動車が主催、現在国内向けに同社が販売しているLCVオールラインナップに加え、LCVの試作車、海外で生産・販売されている日本未発売のピックアップトラックなどにも試乗できるという、とても興味深い内容。 広報ご担当の小坂智さん、清水淳さんにうかがったところ、実は過去にあまり例のない機会なのだそう。 ここで試乗した本誌GAOが、特に印象深かった車両をご紹介する。

TITAN 北米向け、最新のタイタンにお目にかかれるとは! ミシシッピ州キャントン工場で生産されたという一台は、カミンズ社製5リッターV8、DOHCターボディーゼルエンジン搭載。 アメリカンサイズの巨大なボディを力強く、かつ静粛に加速させる。 豪華な内装からアメリカンピックアップのポジションがうかがい知れる。

NP300 NAVARA タイ、メキシコ、スペインなどで生産される世界戦略車。 試乗車は右ハンドルの豪・ヨーロッパ向け。2.5リッター直4エンジンにMTの組み合わせは、スムースで好印象。 乗用車的で質の高い内装はもちろん、荷台のレールやフックなども使いやすそうだ。 日本でも是非販売して欲しい一台。

NV350 CARAVAN Transporter バイクやMTBを積むトランポ(トランスポーター)も、ベースは商用車でLCVの仲間。 人気のキャラバンをベースに、あの『オグショー』が手がけたバイク用Transporterも展示。 使いやすそうなアルミ製スロープは、頑丈かつ軽量で、一人で簡単に展開・収納が可能。 その他にも「これいいね~」という装備が満載。

日産LCVとは? LCVとは"LIGHT COMMERCIAL VEHICLES"の略で、日産自動車の小型商用車に対する呼称。 LCVの歴史は日産としてだけでも80年以上、前身の時代まで遡れば100年にもなるという。 写真は1937年製Nissan VAN。

photo&text: Gao Nishikawa special thanks: 日産自動車株式会社

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