復活をとげるルート66を最新のアメリカン・マッスルと走る。

幹線道路としての役割りをフリーウェイに譲り、忘れ去られようとしていたROUTE66。
しかし近年映画の影響などから多くの旅人がこの道を走るようになり、復活の兆しを見せている。
そんなヒストリックルートを、最新のアメリカンマッスルとともに走った。

AMBOY"ROY'S"
上の写真は写真集やガイドブックでお馴染みの景色ではないだろうか。
映画にも頻繁に登場する巨大な看板は、R66とこの小さな町、アンボイのランドマーク。
数年前まで営業していなかったガス・ステーションが復活、ガソリンは高価だが、かなりにぎわっている。
長くクローズしたままのモーテルにも復活して欲しいものだ。


OAK HILLS "SUMMIT INN"
早朝にロスを出発、インターステート15を北上。
オークヒルズはフリーウェイとR66が交差する場所。
サミットインは赤いソファーが昔ながらのアメリカンダイナー。
少し遅い朝食を前に笑顔のフォトグラファー、ケニー・ナカジマ、神保充をスナップ



BARSTOW
バーストウでラスベガスに向かうI-15とR66に沿うI-40が分岐する。
宿場町とも言えるここには鉄道博物館があり、巨大なディーゼル機関車が無造作に展示されている。
今も使われている何本もの線路にかかる鉄橋、実は頑丈に組み上げられた木製の橋脚に支えられているのだ。


BAGDAD CAFE
ドイツ人監督が作ったカルトムービーのお陰で、世界的に有名なバグダッドカフェもR66沿いにある。
乾いた砂漠地帯の真ん中にあるここは、文字通りのオアシス。
近所の住人とおぼしき老人から、旅人、バイカーまで、様々な人たちが訪れている。


LUDLOW
フリーウェイとR66が交差する小さな町、ルドロウ。
使われなくなったガス・ステーションが旅人の撮影ポイントに。
実は向かいには営業中の大きなシェブロンがある。
ここから先のR66はこの日は舗装工事中。復活を実感する出来事だった。


AMBOY
工事で行く手を阻まれ、フリーウェイを使い遠回りしてアンボイへ。
上の大きなロードサインは舗装工事にあわせて3年ほど前に新たにペイントされたもの。
すでに風景に馴染んでいた。


KINGMAN
カリフォルニアからボーダーをまたぎアリゾナに入ると、タイムゾーンを越えて時計が一時間進み、ロードサインのデザインも変わる。
キングマンはフリーウェイや鉄道が通り、モーテルやレストランもたくさんある、にぎやかな街。


HACKBERRY
砂漠の中のワインディングロードに忽然と現れるのは、ガス・ステーションを兼ねるハックベリー・ジェネラルストア。
R66を旅する人々をもてなそうということだろう、旧いクルマやサインで店の外観をデコレーションしている。


GARAND CANYON CAVERNS
モーテルとカフェがあるここには、映画にあやかろうと『ラジエータースプリングス』の文字がそこかしこに書かれていた。
写真のビートルは映画「ハービー」の主人公(のレプリカ)。
本誌VOL.43表紙の赤いトウカーもここに飾られていた一台を描いたものだ。




SELIGMAN
セリグマンには、誰もがイメージする旧き良きアメリカの街並みがある。
モーテルやダイナー、商店はどこもR66のサインを掲げており、この道沿いにあることを誇りにしているようだ。
大きな看板が目印のステージコーチ・モーテルのオーナーはハーレーを駆るカッコいいマダムだった。

FORD MUSTANG
旅のパートナーは最新2015年モデルのフォード・マスタング・ファストバック。
四輪独立懸架になりV8、5リッターのハイパワーをより快適に楽しめるようになった。
フリーウェイから路面が傷んだ荒野の道まで、ストレス知らず、疲れ知らずで旅することができた。
上の写真はバーストウ駅の線路にかかる橋を背景にした勇姿。

text: Gao Nishikawa
photo: Kenny Nakajima, Gao Nihsikawa
special thanks:
Ford Motor Company
Ford Japan Limited(https://www.ford.co.jp

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