東京モーターサイクルショー2017レポート

毎年3月に開催、バイクシーズンの幕開けを告げる『東京モーターサイクルショー』。2017年の"44th Tokyo Motorcycle Show"は、3月24日(金)~26日(日)、東京ビッグサイトで開催された。その模様を編集部Jun Kawaiが独断レポートする。

 メーカー純正カスタムやコンプリート車両の展開が増え、各メーカー、インポーターが例年にも増して熱気を帯びた展示を展開していたのが印象的だった今年のショー。バイクを、単に乗って楽しむだけでなく、個性の表現として見据えるようになってきた感が一層色濃くなっている印象だ。クルマ業界は燃費効率の追求や安全装備を含めた先進技術の搭載を最優先、それと引き換えに個性のアピールが二の次になってしまっている感が否めない。そんな中、各バイクメーカーは、目の肥えたユーザーに『趣味としてのモーターサイクル』を強力にアピール、提案していこうという狙いも見てとれる。誰もが憧れるブランドの逸品パーツの装着や、少量生産の限定モデルなど、高額なプライスタグを付けた車両も少なくないが、実際にターゲットとなりそうな大人の来場者も多く、各メーカーの提案に目を輝かせている光景をそこかしこで見受けることができた。気になったバイクを独断でピックアップ、ご紹介しよう。

 上写真の左は『アディバ』のコンセプトモデルで、“旅するトライク”がテーマ。ランナバウトはこれからこうなっていくのかも、と思わせる姿が注目を集めていた。下は『ロイヤルエンフィールド』。もはやバイクの原点のようなプリミティブな存在だが、ディスクブレーキなどで現代の道路事情に対応。

モトコルセが展開する『ビモータ』、『ヴァイルス』など、カスタム色の強いロードモデル群。個人的にこのエグゾーストにソソられた!

BMWのシングルをベースにしたカスタムコンセプト(上写真上段)や、ハスクバーナの発売予定モデルなど、単気筒のリソースをいかした都市生活者にも魅力的なバイクたち。今後の展開に期待!

過去オンザロードマガジンでもご紹介したことがある『モトキュービック』のブース。バイクガレージは、大型バイクを回転台に載せて狭い場所でも容易にバイクを収納できる優れもの。こちらは折りたたみ式の電動原付バイク。トランクに入るサイズは、アウトドアでのチョイ乗り以外に、タクシーに乗せることも!

ハーレーダビッドソンジャパンの新社長グレッグ・ウィリス氏が自らプレゼンテーション、2017年期中発売のモデル『ロードキングスペシャル』と『ストリートロッド』。純正パーツとして用意されたクリップオンハンドル、リアセットフットコントロール(いわゆるセパハン&バックステップだ!)などが奢られた、『ロードスター』ベースのカフェカスタムも展示。カフェをイメージした大掛かりな壁面ディスプレーも目をひく。詳報はこちらにも。

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