アピオジムニー×オンザロードマガジン 取材日記vol.02 日本最大のハーレーダビッドソンイベント「ブルースカイヘブン」

オンザロードマガジン編集部の一員として活躍中のアピオジムニー。
今回はスタッフを静岡県の御殿場インターからほど近い富士スピードウェイに連れて行ってくれた。目的は、年に一度のハーレーダビッドソンの祭典”15th H.O.G.NATIONAL RALLY BLUE SKY HEAVEN”の取材である。

日本全国各地のナンバーを付けたハーレーが富士スピードウェイに集結!

2013年5月25日の土曜日、取材班はアピオジムニーとともに東名高速を西へ、御殿場インターチェンジから10分ほどの富士スピードウェイに向かっていた。
この日がメインである”H.O.G.NATIONAL RALLY BLUE SKY HEAVEN in FUJI SPEEDWAY(BSH)”は、ハーレーダビッドソンジャパンが主催する国内最大のオフィシャルイベント。ハーレー生誕から110年、日本上陸100周年の2013年、15回目を迎えたBSHには日本全国から9,300名(前年比10%増!)ものハーレーファンが集結した。
会場までのツーリングを楽しみ、イベントで仲間と盛り上がり、星空の下でキャンプを張り、楽しかった週末の余韻に浸りつつ帰路のツーリングを満喫する、と楽しみ方は様々。24日の前夜祭から26日の最終日まで、ファンにとって至福の3日間なのである。
2台のクルマに分乗したORM取材陣は、編集長のGAO、田島、坂上、そして僕YOICHIの4名。残念ながら紅一点のSAKIは不参加のため、男臭い取材旅行となった。
アピオジムニー担当の僕だが、運転を交代してもらう時は後部座席に乗って靴を脱いでリラックスしていた。東名高速上でもBSHの参加者と思われるハーレーの姿がちらほら。会場に近づくにつれその数は増し、最後は大集団となった。V-TWINの鼓動に囲まれ、取材を忘れてイベントへの期待が高まっていく。
前日までの天気予報は曇のち雨であったが、ファンの熱気が雨雲を吹き飛ばしたのか、富士スピードウェイの周辺は朝から抜けるようなブルースカイ。もはや真夏の日差しであった。
BSHのプログラムはドラッグマシンのデモ、ハーレーやビューエルによるエクストリームのパフォーマンス、最新モデルの試乗会、全国のディーラー、SHOP、メーカーの出店、そして伝説のロックバンド「シーナ&ロケッツ」のライブなど、実に多彩で盛りだくさん。

タンデム走行で長距離ツーリングを楽しむご夫婦、ご家族、恋人同士の参加者も多い。

全国から集まったディーラー、SHOP、メーカーも出店、お得なイベント価格で商品を販売。

重松健の愛機は、発進から4秒で時速300kmに達するという。

ドラッグレーサーのデモンストレーションを行ったのは、ドラッグレースの本場、アメリカのAHDRA(All Harly Drag Racing Association)の最高峰「トップフューエルクラス」で活躍する日本ドラッグレース界の第一人者、”Crazy Tak”こと重松健。重松氏は2008年のAHDRA で、370.34km/hの世界記録をたたき出し優勝を果たしている。実は、重松氏のデモ走行を間近で体感するのは三回目だが、今回もそのジェット機のような強烈な爆音とスピードには度肝を抜かれた。
メイン会場ではエクストリームライダー、木下真輔がスタントライドを展開。ビューエルを自分の手足の一部のように自在に操る姿は見事だが、特に圧巻だったのは、ほぼノーマル状態のスポーツスターを使ってのパフォーマンスだった。ホイールベースが長く、重心が低く重いスポーツスターはスタントライドには不向き。さすがの木下氏ですら手こずるシーンはあったが、さすがはトッププロ、直角ウィリーなどの多彩な技をメイクしてみせた。
そして、日本上陸100周年を祝うために駆けつけたビッグゲストは、結成35周年を迎えた伝説のギターロックバンド「シーナ&ロケッツ」。リーダーの鮎川誠は御年65歳。「バンドの35年と合わせて、100年!」とハーレーとの関連性をアピール、年齢を感じさせないパワフルなステージでBSH参加者たちを盛り上げた。

華やかで楽しい宴が、第二部のキャンプイベントへと移行しはじめた夕方、我々取材陣は富士スピードウェイを後にした。ハーレーのコーポレートカラーにも似たオレンジ色の夕日の中を、山を越えて響いてくるV-TWINの鼓動と人々の笑い声を背中に感じながら。


■前回の取材日記はこちらから!
アピオジムニーXオンザロードマガジン取材日記vol.01「カントリースタイルのアメリカンガレージ・ワールドへ!」

木下真輔はスタントライドには不向きなスポーツスターを操り、見事なパフォーマンスを披露。
シーナ&ロケッツは、1978年の結成以来35年間ブランクなく、精力的にバンド活動を続けている。

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